学生の頃の授業で、障がいを持った児の母親のお話を聞く機会がありました。その中で、病や障がいと付き合っていく不安、こどものためなら何でもしたいという、母親のこどもにかける想いの強さを実感しました。そして、病を抱えたこどもはもちろん、母親をはじめとする家族にも手厚い看護ができる看護師になりたいと思い、小児科看護師を志しました。静岡県立こども病院は、数少ない小児科専門の総合病院であり、高度で専門的な知識や技術を学ぶことが出来ると考えました。また、どこの部署に配属されても小児に関わることができるため、入職を決めました。
私がまず第一優先したのは、NICUがあるということです。私は小児科の中でも新生児看護に興味がありました。静岡県立こども病院のNICUには重症度の高い新生児が入院しており、新生児集中ケア認定看護師の方も活躍されているため、新生児看護をより深く学ぶことができると考えました。しかしその一方で、1年目から重症度の高いICUの病棟に配属を希望するには、不安な気持ちが大きかったです。そんな中静岡県立こども病院には、定期的な研修や、年の近い先輩が相談に乗ってくださるチューター制度などがあり、教育体制が充実していることも魅力の一つでした。
[最終学年の前年]
■4月
病院資料請求
■8月
職業体験に参加
[最終学年]
■4月
エントリーシート作成
■5月
採用試験
■6月
内定
■2月
国家試験
入職して希望していた新生児科に配属され、想像していたよりも専門性が高く、学生時代に勉強したことのない疾患や、見たことのないくらい小さな体の赤ちゃんを目の前にし、最初は戸惑うことばかりでした。しかし、チューターの先輩に勉強を見ていただいたり、認定看護師の方の勉強会などを重ねることで、実施できる看護技術が増え、受け持つことのできる患者さんの重症度が上がり、自身のスキルアップを実感しながら働くことができています。最初は小さな体にたくさんの点滴やチューブ類がついていた赤ちゃんが、少しずつ医療機器が外れていき、徐々に大きく成長していく姿を見ることにやりがいや喜びを感じています。
定期的に同期と集まる研修が組み込まれており、その中に、できるようになったことや成長したこと、困っていることなどを共有する時間があります。大変な思いをしたり、悩みがあるのは自分だけではないことを実感でき、同期の存在が心の支えになっています。また入職してすぐ、小児に特化した研修があるため、小児看護の基礎知識の再確認や技術の練習をした上で配属先の病棟に向かうことができました。
■4月
☆入職☆新人研修
■6月
3ヶ月フォローアップ研修
■9月
6ヶ月フォローアップ研修
■10月
急変時対応研修
■1月
気管切開看護研修
■3月
12ヶ月フォローアップ研修