新型コロナウイルス感染症蔓延のため、当初志望していた大阪の病院は病院見学を実施しておらず、病院の雰囲気を知らないままでの他県への就職に対して不安が大きかった。
そこで、滋賀県内で周産期母子医療センターの役割を担っている病院に視野を広げて資料を集めるようになった。
病院見学に訪れた際に、中学生の頃からの同級生が複数名同じ病院を志望していることを知り、心強さを感じた。また、豊かな自然に囲まれた土地に、八幡瓦が使用されている綺麗な病院に心惹かれ、このような病院で働いてみたいという気持ちが強くなった。
看護学生時代に新型コロナウイルス感染症蔓延のため実習がリモートになったり、さまざまな規制がかかったりしたことで、経験できていない分、教育体制がしっかりしておりたくさんのことを経験させてもらえる病院に就職したいと感じていた。
そこで漠然と都会の大きな病院への就職を考えていたが、滋賀県内でも急性期病院、周産期母子医療センターに位置づけられ、年々分娩件数が増加している病院に絞って見学を行うことにした。
滋賀県内での就職を考え始めるにあたっては、実家から通うことができる範囲内に病院が立地していることが前提条件であった。
【最終学年の前々年】
■4月
部活動などを通じ知り合った先輩に、就職活動のことや病院の情報などを教えてもらう
■11〜1月
助産師課程の選抜試験に向け学習
【最終学年の前年】
■1〜2月
インターネットで病院の資料を集める
【最終学年】
■5月
採用試験
就職先内定
■2月
国家試験
学生時代に人形で実施したことはあったけれど、採血や点滴留置などの基礎看護技術を実際に患者さんに行うのが怖かった。
そんなときに、緊張している私を見て「何回でも練習していいよ」と言ってくれる先輩がいたことがとても心強かった。
また、技術が未熟な私は、先輩の姿から技術を学びながら患者さんに対し話を聞くことしかできなかったけれど、患者さんから「いつも私のことを思って話しかけてくれてありがとう。Iさんがいてくれると安心できたわ」と言ってもらえたり、手紙をもらえたりしたときの喜びが大きかった。
社会人基礎力など、人として基本的な部分から基礎看護技術まで、幅広い研修が準備されていたことが実践においての自信につながり、同期たちと悩みを共有し、切磋琢磨することのできる場となった。
また、新人が悩んだり困ったりするだろう時期に、リフレッシュ研修やストレス・マネジメント研修などが用意されていて、研修の時間が働くモチベーションになっていた。
研修では、認定看護師や理学療法士、薬剤師などの他職種が専門的な分野をわかりやすく講義してくださり、難しいと思っていた輸血や薬剤の混注に自信を持って取り組むことができた。
■4月
☆入職☆
4月前半:看護倫理T-@/個人情報保護/検体の取扱い/社会人研修/看護記録T-@/報連相/看護技術演習/電子カルテ操作
4月後半:消火・防災設備/感染管理T-@/薬剤/情報収集・タイムスケジュール/災害拠点病院の役割/夜勤の心構え
■5月
糖尿病看護/摂食・嚥下障害看護/皮膚・排泄ケア/体位変換・トランスファー
■6月
BLS/輸血管理/輸液・シリンジポンプの取扱い/リフレクション/メンタルヘルスT-@
■7月
感染管理T-A/フィジカルアセスメント/心電図
■8月
退院支援/看護記録T-A
■9月
リフレッシュ/メンタルヘルスT-A/フォローアップ
■10月
医療安全T-A/看護記録T-B
■11月
看護倫理/高齢者認知症看護
■12月
多重課題シミュレーション
■1月
がん化学療法看護/看取り
■2月
挿管介助/人工呼吸器装着中の看護
■3月
1年間の振り返り
〒523-0082 滋賀県 近江八幡市土田町1379番地