精神科病棟の実習で、ケアや精神症状、薬物療法の観察だけでなく、様々なコミュニケーションスキルを駆使しながら、患者様それぞれの「らしさ」に寄り添う場面に看護の力を感じ、精神科看護師になりたいと考えるようになりました。その気付きを得たのが実習施設の岡本台病院でした。もう一つは、岡本台病院が県内唯一の公立精神科病院として質の高い医療と安全で安心な医療を提供していることです。様々な経験を積むことができ、精神科看護師として成長することができると思い就職先として決めました。現在、頼りになる上司と先輩から指導を受けながら、共に助け合える同期と医療チームの一員としての役割を果たせるよう充実した日々を送っています。
私が病院選びに重要視したことは二つあります。一つ目は家庭と仕事が両立できることです。就職したからには長く勤めたいという思いがあったため、どちらかに無理が生じると長く勤めることは難しいと感じたからです。不安に思うことは事前に相談をし、解決してから就職試験を受けました。二つ目は働いているスタッフが笑顔であることです。笑顔がみられる病棟は雰囲気も明るく、患者さんに対しての関わりも温かいものであると感じるため、私の中では重要なポイントでした。
[最終学年]
■5〜6月
病院研究
■7月
病院見学
■8月
施設見学
■2月
国家試験
入職したての頃、ある患者さんの接し方に悩み、落ち着きがなく大声を出してドアや壁を叩いてしまう行為に対し、落ち着くための服薬を優先に考えてしまっていました。しかし患者さんとの関わりが増えてくると、どうして大声を上げてしまうのかが分かるようになり、そのような状態になる前にどのように対応したら良いのかが分かるようになりました。疾患に目を向けなければいけない時もありますが、その人がなぜそのような行動をとるのか、その人を知ろうとすることが大切だと学びました。そして、患者さんが退院前に折り鶴をプレゼントしてくれたことはとても嬉しい思い出です。
入職をして初めの5日間は精神科についての研修が行われました。精神保健福祉法や障がい者にかかる法律、精神科救急、精神科看護の総論では主な精神疾患の理解と薬物による影響や拘束研修など様々な内容の研修でした。拘束研修では、安全で安心な拘束手技だけでなく、実際に拘束を体験しました。拘束されたときにどのような関わり方をすればよいか、自分自身が拘束をされることで気づくことがありました。これらの研修のおかげで精神科の基盤を固め学ぶことができたと感じます。それ以外にも新人研修が毎月1回行われます。
■4月
☆入職☆
5日間連続の集合研修
■5月
代表的な精神疾患と看護のポイントについて
■6月
MSE(メンタルステータスイグザミネーション)概論
■7月
メンタルケアワークショップ
■8月
コミュニケーションについて
■9月
薬物療法について
■10月
デイケア見学
■11月
事例検討会
■12月
フィジカルアセスメント
■1月
身体拘束の実際とケアのポイント
■2月
自分自身のメンタルヘルスケアについて
■3月
振り返りワークショップ
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