私は、当院のドクターヘリ事業について書かれた書籍を読んだことがきっかけで医療に興味を持ちました。小学生の頃の出来事ですが、医療の世界に強い憧れを持ったことを鮮明に覚えています。医療職について調べていくうちに、患者さんに一番近い存在で、患者さんとさまざまな人の間の架け橋的存在である看護師に魅力を感じ、目指すようになりました。看護師になるきっかけをくれた病院で自分も働きたいという気持ちが募り、入職を決めました。さらに、日本医科大学の看護の原点である「ナースコールを鳴らさない看護」は、患者さんが必要としているケアへの「気づき」を大切にする看護を行いたいという私の考えと合致したことも、入職を決めた理由です。
教育体制と職場の雰囲気を重視しました。学校で開催されていた合同就職説明会に毎年参加し、複数の病院の話を聞きました。教育体制については、入職してからの1年間は具体的にどのような教育の流れで過ごすのかを積極的に質問するようにしました。またインターンシップに参加し、実際に職場の雰囲気を感じたり、先輩看護師の話を聞いて自分がその病院で働いている姿が想像できるかを考えるようにしました。当院のインターンシップへ参加した際は、職種間の垣根が無く、円滑なコミュニケーションを行い、明るい雰囲気の中で働いている先輩方を見て、入職したい気持ちが強くなりました。複数の病院について情報収集し比較することで、自分に合った職場を見つけられると思います。
[最終学年の前々年]
■6月
合同就職説明会参加
[最終学年の前年]
■6月
合同就職説明会参加
■12月
インターンシップ参加
■1月
採用試験についての情報収集
■2月
面接・小論文対策
[最終学年]
■5月
採用試験
内定
■2月
国家試験
看護師1年目はとにかく覚えなくてはならないことが多く大変でした。さらに、学生時代では経験することのなかった複数の患者さんの受け持ちが始まり、優先順位の付け方が難しく、何から手を付ければよいのか分からなくなることも多々ありました。また忙しさに追われて、患者さんとしっかり関われていないのではないかと悩むこともありました。しかしすぐに先輩方に相談し、アドバイスを頂きました。まだまだ知識不足ですが、その都度相談できる環境がありがたいです。
嬉しかったことは、ある患者さんが転院する際に、「あなたが一番安心できた。ありがとう」と言ってくださったことがありました。しっかりと患者さんと向き合えていたのだと感じることができ、嬉しかったです。
病院オリエンテーションから始まり、心電図・血糖パターンマネジメント・吸引等、病棟で実際に経験することが多い内容の研修が4月からあったため、研修で学んだことはすぐに現場で活かすことができました。またコロナ禍ということもあり、研修は複数の会場に分かれてリモートで行われましたが、各会場に複数の指導者さんがいてくださり、その都度質問できる環境が整っていました。技術面の研修では、模型を使用して指導を受けながら演習することができ、技術習得に役立ちました。1年目の後半からは看護過程演習が始まり、先輩看護師が細かく指導してくださるため、受け持ち看護師としての自覚が芽生え、より深く患者さんと向き合えるようになりました。
■4月
☆入職☆
病院オリエンテーション、夜勤オリエンテーション、服務心得、
勤務心得、電子カルテ使用方法、血糖パターンマネジメント、
心電図、事故防止T・U、 褥瘡ケア、感染管理T、救急看護T、災害看護
■5月
フィジカルアセスメント、MRI検査安全講習、吸引、看護倫理
■6月
急性期における老年看護、摂食嚥下の看護、看護過程T、検体の取り扱い、
一次救命処置講習、感染管理U
■7月
がん看護、CAUTI防止技術、事故防止V、感染管理V
■11月
救急看護U、看護過程U、呼吸ケア
■2月
事故防止W