今の職場が臨地実習病院でした。初めての実習から最後までお世話になった病院であり、私にとって、実習から生まれる緊張感も思い出も、全てが詰まった場所となっています。そのため、学生のときに抱いていた看護師像を実現させる第一歩は、今の職場で踏み出したいと自然と考えるようになっていました。
また、私は学生時代から急性期病院で働きたいと考えていました。今の職場は2次救急病院で、地域に根ざしている病院です。急性期病院として日々、地域で高度医療を必要とされる患者さんが搬送され、たくさんの重症患者を受け入れています。そのような病院で看護を学びたいと志望していたことも入職を希望した理由となっています。
自分が行いたい看護ができるかどうかという点と、職場の働きやすさという点を重視して病院選びを行いました。
学生時代の実習中に、自分はどんな患者さんと関わっているときに、より楽しさを感じることができたかと振り返り、自分が行いたい看護を漠然とですが考えていました。そこから、急性期という治療が優先される場面で、看護師として患者さんにどのように関わることができたかを模索するところに関心があり、急性期病院で働きたいと考えるようになったことを覚えています。
もう1点は、患者さんに看護を提供するためには、自分自身の環境も考えることが大切だと考えていました。私の場合は、実習中にそういったことを知ることができていたため、実際の雰囲気を体感することも大切だと思います。
【最終学年前年】
■4月
自分の興味のある分野を見つけ、それを実現できそうな病院を幅広く見る
早めに説明会に参加する
■7月
志望する病院の説明会や合同説明会に参加する
自分の行いたい看護に関して考えを深める
【最終学年】
■4月
志望する病院に履歴書を送り面接
実習や学内での勉強、国家試験に向けての勉強により、看護師としての知識は必要最低限、頭に入れられていると思い入職しました。しかし実際は、自身が配属された科によっても必要な知識が異なるため、新たに勉強することがたくさんありました。知らないことばかりで毎日の勉強に苦労しました。しかし、毎日勤務するなかで知識が増え、それに伴い、任せてもらえることや先輩に褒めていただくことも増え、嬉しく思い、自信にもつながったことを覚えています。
また、入職してなによりも嬉しかったことは、患者さんからのありがとうという言葉をいただけたことです。患者さんからしたら何気ない一言でも、毎日努力し患者さんのために何ができるかということを考えていた私には、最高の一言でした。そして、今でも変わらず嬉しい言葉の一つになっています。
研修には、集合研修と病棟内研修がありました。集合研修では救急対応や疾患に対するアセスメント、看護師としてのあり方など、様々な研修がありました。また病棟内では、採血や抹消ルートの確保など、実際の技術に対しての研修を受けました。どの研修内容も病棟で勤務するに当たって必要なことであり、全てが今の私の業務、看護につながっていると感じます。その研修での技術習得などは身近な先輩看護師が丁寧に教えてくださり、自信を持って患者さんに看護を提供できたことを覚えています。そのため、今では私自信がそのような先輩看護師になれるよう日々精進しています。
■4月
☆入職☆
オリエンテーション開始(日勤シャドウイング、電子カルテの操作方法、病棟オリエンテーション)
患者受け持ち開始(受け持ち1人から)
技術に関する病棟内、集合研修(採血や抹消ルート確保など)
検査・手術出しや処置の介助の見学
■5月
受け持ち患者を増やしながら日勤トレーニング
検査・手術出しや処置の介助の経験
■6月
遅出勤務や夜勤といった変則勤務のオリエンテーションと開始
■7月
日勤、夜勤ともに自立
入院受入れの見学開始
■8月
先輩看護師のフォローのもと、入院受入れの開始
■10月
病棟内チーム交代を行い、新たな患者層や重症度の異なる患者の受け持ち開始
■12月
入職以降に自立できた技術やイベントと未達成項目の振り返り
■1月
次期を意識しながら1年間の知識や技術の振り返り
未達成項目に関して年度内に達成できるように調整
〒600-8558 京都府 京都市下京区塩小路通西洞院東入東塩小路町841-5(康生会武田病院)