精神科に興味を持ったのは実習の時でした。それまで踏み入ることのなかった領域で、見ることや聞くこと全てが初めての経験で衝撃を受けたのを覚えています。そして、精神科の現状をより多くの人に知ってもらい、精神科の抱える問題の周知やネガティブなイメージを払拭する一助になりたいと考え精神科看護師を目指しました。初めは民間病院に就職し、主に精神科の慢性期について学んできましたが、栃木県の精神科医療の中核を担っている岡本台病院で、質の高い医療の提供や、精神科についてさらに学びを深めたいと考え就職を決めました。
民間病院で精神科の慢性期については学んでいたので、救急や急性期について学べる病院を探しました。栃木県では岡本台病院が精神科救急の受入れを一括して担っており、医療観察法やアルコール依存症など、他の病院では学べない領域について学ぶことができるのが魅力だと思います。さらに私は、教育体制に力を入れていることも重視しました。院内や院外の多くの研修会に参加することができ、精神科以外の学びを深めることができる事も魅力に感じました。
[最終学年]
■6月
病院資料集め
■8月
病院見学
■10月
採用試験
■2月
国家試験
岡本台病院に入職して初めて配属されたのは、夜間休日の救急外来も担う精神科急性期病棟でした。元々、民間の精神科病院に勤めていたため、精神科の雰囲気は知っているつもりでしたが、実際に勤務してみると精神科慢性期病棟とは全く違った雰囲気でした。救急・急性期で来院される患者さんは病状も悪く、更に望まない医療介入をされることで、不安や不満を助長される為、そのような状態の患者さんの対応に苦慮することは多かったです。しかし、しっかりとした知識や技術をもって対応することができ、患者さんから感謝の言葉をもらったときは自信ややりがいに繋がりました。
新人研修は、入職して最初の1週間に集中して行われます。その後、月に1回程度のペースで研修会が開催されます。内容は精神科に特化したものから、身体の看方についてまで幅広く学ぶことができます。私自身は既に看護師を経験している状態からの入職でしたが、新たに得る知識も多く、新卒の方も経験者の方も安心して現場に出ることができると思います。研修は同期が集まる機会にもなるため、他病棟に配属された同期との情報交換ができた事も役に立ちました。
■4月
☆入職☆
入職5日間の集中研修
■5月
代表的な精神疾患と看護のポイントについて
■6月
MSE概論
■7月
メンタルケアワークショップ
■8月
コミュニケーションについて
■9月
薬物療法について
■10月
リフレッシュワークショップ
■11月
事例検討会
■12月
フィジカルアセスメント
■1月
身体拘束の実際とケアのポイント
■2月
自分自身のメンタルヘルスケアについて
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