T・R
脳神経外科
2歳の息子がいますが仕事の日は保育園に預けているので、休日は一緒に遊んだり、なるべく時間を共に過ごすようにしています。育児と仕事の両立は思った以上に大変ですが、日々息子の笑顔に癒されながら、恵まれた職場環境に感謝してがんばっています。
脳出血で生命の危機的状況にある患者さんを担当した時のこと。その患者さんの奥様は、入院後から数日間一度も面会をされませんでした。患者さんの容態から万が一の時を考えると、奥様は一生後悔することになるのでは?と思った私は、奥様の話をお聞きしてみました。
奥様はつい最近、ご主人と「長生きしようね」と約束して健康管理を始めたばかりだと教えてくれました。その矢先のことで、救急車内で目の当たりにしたご主人の苦しそうな顔が忘れられず、面会が怖くてたまらないとのことでした。私は恐怖心や不安を解消するために、ご主人の様子を細かくお伝えしました。その結果、奥様は恐怖を乗り越えて面会することができたのです。残念ながら、ご主人は回復しませんでしたが、奥様に見守られながら旅立つことができました。ご家族を支えることも、看護師の大切な仕事だと思っています。