りか
実習でがん治療のために放射線療法と化学療法を行っている患者さんを受け持つことになりました。受け持った当初は化学療法の開始直後ということもあり、放射線療法・化学療法による副作用もみられず、患者さんも気さくな方であったため、病室でさまざまなお話を聞かせてもらえ、コミュニケーションも円滑にとることができていました。しかし、日が経過する毎に徐々に発熱や嘔気などの副作用がみられるようになり、これまで笑顔で喋りかけてくださっていた患者さんから笑顔はなくなり、また、がん治療のために発声に関係する部位を取っていたことあり、話すこと、声を出すこと自体が苦しく、嘔気により気分も優れず、バイタルを測り終わったら一人にしてほしいとおっしゃられることがあった時、患者さんの抱える苦しさの緩和のために力になれず、自分の無力感を感じた時はつらかったです。