大学4年生の実習で兵庫県立リハビリテーション中央病院に行かせていただき、そこで、とても丁寧で親切な指導者さんに出会いました。
この病院で実習するまでは、実習は課題やプレッシャーなどで大変だと感じていましたが、優しいだけではなく、的確なアドバイスをいただいたことで、初めて看護が楽しいと感じることができました。また、実習で行かせてもらった病棟ではパーキンソン病の患者さんが多く、パーキンソン病といっても症状の出現の仕方や程度、看護の方法はさまざまであるため、そこに看護のやりがいを感じました。
パーキンソン病を含めた神経難病の患者さんを看護したいと感じ、当院を希望しました。
私が病院選びで重視した点は、自分がしたい看護が行える病院であることと。看護師として、また人として成長できる病院であることです。
私は一人ひとりの患者さんと真剣に向き合い、個別性のある看護を行いたいと考えています。兵庫県立リハビリテーション中央病院は、医師やセラピストと連携しながら患者さんが自宅に帰ってから困らないように、個別性のある看護を提供している病院です。その点が私のしたい看護と一致していたため就職しました。
また、実習をさせていただいたときに尊敬できる先輩看護師さんが多くいらっしゃったため、看護師としても、人としても成長できる環境であると感じました。
【最終学年の前年】
■2月
病院説明会に参加
■3月
面接練習
【最終学年】
■5月
実習。希望する就職先を決定
採用試験
■6月
就職先内定
■2月
国家試験
看護師として働きはじめたときは、覚えることが多く、仕事に慣れるまでに時間がかかりました。
慣れない業務をしていると、身体的にも精神的にも疲労がたまり、体調を崩すこともありました。しかし、患者さんから「ありがとう」や「あなたならすぐに一人前の看護師になれるよ」「あなたが来てくれてよかった」など、感謝や励ましの言葉をいただけると、看護師になって良かったと感じられるし、これからも患者さんにとってよい看護を提供していこうと思うことができます。
また、先輩方が優しく指導してくださり、いつも温かく見守ってくださるため、早く一人前の看護師になりたいと感じられます。
兵庫県立リハビリテーション中央病院の研修は、まず集団で講義を受け、それから病棟に戻り、先輩の手技を見学し、見守りのもと実施、手技が確立したら自立の評価をもらうようになってます。
このように段階を踏んで手技を獲得できるため、1年目の看護師一人ひとりのペースに合わせて成長できる環境になっています。病棟での研修は、より臨床に近い指導を受けることができ、先輩がどのような視点で看護を行っているのかを知ることができます。
私が一番ここが役に立ったと感じた研修は、理学療法士の方が講義してくださった「移乗」「移動介助」の研修です。理学療法士の視点での介助のポイントを知ることで、介助の負担量を軽減することができるようになりました。
■4月
☆入職☆
看護部新任職員オリエンテーション
看護職員として必要な基本的姿勢と態度
看護部概要(方針・勤務・教育に関すること)
各部門紹介
名誉院長・病院長講話
リスクマネジメント(救急教育・感染対策)
日常生活援助技術(移乗・移動、体位変換、更衣、食事と口腔ケア、おむつ・便尿器の当て方)
看護技術(酸素吸入、吸引、血糖測定、導尿、浣腸)
リハビリ看護の専門性(回復期の看護、ICF、FIM、看護必要度、皮膚・排泄ケア)
電子カルテの操作練習
看護記録と報告
■5月
看護技術(採血)
薬の見方
夜勤に向けての説明
看護記録
■6月
点滴・静脈注射の管理
薬剤について
医療機器の取り扱い(輸液ポンプ・シリンジポンプ)
■7月
医療機器の取り扱い(モニター)
3ヶ月の振り返り
■8月
移乗・移動介助技術(講師:理学療法士)
■9月
看護倫理
■10月
退院調整・退院支援
摂食・嚥下障害看護
フットケア
■11月
症状・生体機能管理技術(シミュレーション研修)
危険予知(KYT)トレーニング
救急対応(AED)
感染対策
■12月
静脈注射(留置針)
■1月
1年の振り返り
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