私は大学での実習を通して、一度自宅に帰った患者さんが再入院されていることを多く見る機会がありました。そこで私は、患者さんが在宅に帰る際に、入院生活を通して行うことができるようになったことを、継続して在宅でもできるようにしていきたいと考えました。そこで、初めてリハビリテーション看護に興味を持ち、当病院を大学の教授から紹介されました。
当院は、リハビリテーションに特化しているとともに退院支援についても重きを置いています。患者さんと関わるなかで、在宅復帰に向けての回復過程を知ることができるようになるとともに、当院ならば私がしたい在宅復帰後の生活を見据えた看護ができると感じたことが入職を決めた理由です。
私が病院を選ぶなかで重視した点は、新人教育体制と自分の将来につながる看護ができるかどうかということです。
新人教育体制については、プリセプター制度があり、先輩看護師からは、看護技術の研修が充実しているということも知りました。1年目からしっかりとした技術や看護を学ぶことができる環境は、自分がこれから看護師として働いていくうえで、しっかりとした基盤を作り上げることに繋がります。
私は、病院見学やオープンホスピタルなどには参加することができなかったのですが、機会があれば是非参加し、イメージを膨らませて考えてみることも大切だと思います。
【最終学年前年】
■2月
就職サイト主催の病院説明会の参加
【最終学年】
■5月
先輩看護師からの情報収集
■8月
学校の教授からの紹介
■9月
採用試験
■10月
就職先内定
■2月
国家試験
苦労したことは、日々の業務を行っていくなかでのタイムマネジメントです。日々、自分自身でスケジュールを立てるのですが、ナースコール対応や患者さんへの対応など、イレギュラーなことによって効率よく動くことができず、業務が後回しになっていってしまうことがあります。
嬉しかったことは、日々患者さんと関わり、退院するということになった際に「今までありがとう」と感謝の言葉をかけてもらったことです。自分の行ったことが患者さんにとって毎日の励みになっていたことなどを考えると嬉しく思います。
新型コロナウイルス感染症予防対策を講じながら、集合研修とOJTでしっかりと技術の練習と経験を重ね、実際に使える技術の習得を行うことができました。また、キャリア開発ラダーがあり、1年目に達成するべき目標とともに看護技術のチェックリストもあるため、自分自身がまだ身に付けることができていない技術の振り返りを行うことができました。
さらに、リハビリテーション病院ならではの他職種と共有する評価や知識についての勉強会なども開催されています。専門的な知識は学生のときには身に付けることができなかったので、自分の学びと知識を深めることにも繋がりました。
■4月
☆入職☆
看護部新任職員オリエンテーション
看護職員として必要な基本姿勢と態度
看護部概要(勤務・教育に関すること)
各部門紹介
病院長講話
リスクマネジメント(救急教育研修・感染対策)
日常生活の援助技術(移乗・移動、体位変換、更衣、食事と口腔ケア、おむつ・便尿器の当て方)
看護技術(酸素吸入、吸引、血糖測定、浣腸)
リハビリ看護の専門性(回復期の看護、ICF、FIM、皮膚・排泄ケア)
電子カルテ操作練習
看護記録と報告
■5月
看護技術(採血)
薬の見方
夜勤に向けての説明
看護記録
■6月
点滴・静脈注射の管理
AED研修
■7月
3ヶ月の振り返り
薬剤について
医療機器の取り扱い(輸液ポンプ・シリンジポンプ)
■8月
移乗・移動介助技術(講師:理学療法士)
医療機器の取り扱い(心電図モニタ)
■9月
看護倫理
■10月
退院支援・退院調整
摂食・嚥下障害看護
フットケア
■11月
症状・生体機能
危険予知(KYT)トレーニング
■12月
静脈注射(留置針)研修
■1月
1年の振り返り
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