病院全体の雰囲気の良さ、実習生活の際に先輩方の看護を身近に触れたことで、「私も共にこの病院で働きたい。共に看護を学んでいきたい」と思ったからです。
通りすがりでも看護師の心地のよい挨拶や笑顔、患者さんに対しての向き合い方は、いずれ共に働く自分にも返ってくるものだと思いました。
私自身が目指す看護師像は、どんなときにも患者さんやご家族の一理解者のような看護師です。「今まで生きてこられたライフ・スタイルや価値観などを尊重し、看護師が同じ目線に立って会話ができる看護師になりたい」。当病院の看護師はそう思いながら働ながらも、常に患者さんにとって何が最善であるかを考え、カンファレンスを開き、看護を提供しています。日々やりがいを感じられる職場に巡り合えて、本当によかったと思います。
病院選びで重視した点は、福利厚生の充実さです。
看護師としての働きやすさも重要ですが、私は仕事をするうえで大切にしていることの上位に“プライベート”も入ると感じています。一例ですが、結婚や子育てといったライフ・イベントにも時短制度や院内保育など、サポートが整った職場で働くことは、仕事とプライベートを両立するうえで必要なことであると感じます。
入院中の患者さんも、病院を一歩出れば一人の人間ですので、自身のプライベートを充実させることは、患者さんの生活背景を考えるときに役立てることができます。わからないことが当たり前の看護師1年目でも、周囲のサポートや理解、さまざまな環境が整っていたおかげで、ここまで働けたと実感しています。
【最終学年の前々年】
■4月
県内病院の情報収集
■5月
奨学金制度の申し込み
■6月
奨学金面接
【最終学年の前年】
■1月
就職先の試験日程の確認
【最終学年】
■6月
就職試験の勉強
■8月
採用試験・面接
就職先内定
■2月
国家試験
看護師1年目は、とにかく毎日が必死でした。配属された病棟の雰囲気に慣れること、業務を覚えることや勉強に追われて、「看護師になれたことが嬉しかったのに、看護って何だろう?」と、ジレンマを抱えながら働いていたこともありました。
それでも休まずに病院に行っていた自分を褒めていましたが、ある程度の業務ができるようになり、自分の看護をやっていこうと思った矢先には、インシデントばかりしてしまう自分に不甲斐なさも感じました。そんな自分をどんなときでも支えてくださる先輩や同期、家族にはいつも救われていました。辛い時期も多くありましたが、それらを乗り越えたときには大きな自信に繋がります。
患者さんにとって看護師は白衣の天使である存在。この先も思いやりのある看護師になれるよう、周囲の方々に感謝の気持ちを忘れずにいたいです。
当院の新人研修は、業務内容や看護記録、技術の習得などの一般的な研修に加えて、「新人看護師ローテーション研修」といった、配属された部署以外で学びたいことを学べる環境があります。
また宿泊研修といった、同期と一夜を過ごし日々の学びを共有したり、ヨガ教室を開催しストレスとの向き合い方などを学べる研修もあります。辛いことがあっても、同期内では共感してもらえたり、励まし合うことでより頑張ろうといった気持ちになれたことを覚えています。
一般研修のサポートもあるなかで、心の健康にも着目された研修内容があることは、仕事のモチベーションにも大きく関わると感じました。
■4月
☆入職☆
4月前半:看護倫理T-@/個人情報保護/検体の取扱い/社会人研修/看護記録T-@/報連相/看護技術演習/電子カルテ操作
4月後半:消火・防災設備/感染管理T-@/薬剤/情報収集・タイムスケジュール/災害拠点病院の役割/夜勤の心構え
■5月
糖尿病看護/摂食・嚥下障害看護/皮膚・排泄ケア/体位変換・トランスファー
■6月
BLS/輸血管理/輸液・シリンジポンプの取扱い/リフレクション/メンタルヘルスT-@
■7月
感染管理T-A/フィジカルアセスメント/心電図
■8月
退院支援/看護記録T-A
■9月
リフレッシュ/メンタルヘルスT-A/フォローアップ
■10月
医療安全T-A/看護記録T-B
■11月
看護倫理/高齢者認知症看護
■12月
多重課題シミュレーション
■1月
がん化学療法看護/看取り
■2月
挿管介助/人工呼吸器装着中の看護
■3月
1年間の振り返り
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