ナースのシンボルと言えば、やっぱり白衣!憧れの白衣の天使デビューは誰でもドキドキするものです。
患者さんとしっかり向き合って、寄り添って、自分らしい看護を続けていくための心がまえを考えてみましょう!
白衣の天使と呼ばれ、関わったいろいろな人に感謝されることも多い看護師。それだけに仕事に対する責任も大きくて特別な存在だと思いがちですが、最初の心がまえとして持っておきたいのは「看護師も人間」ということ。この仕事を始めるうえで決して忘れていけないのは、人間のすることは限界があるという謙虚な姿勢なのです。
誰に対しても、どんな時でも謙虚でいようとする心がけは、まず患者さんの気持ちを深く理解して接していこうという、寄り添う姿勢につながります。患者さんはお年寄りだったり、小さな子どもだったり、年齢も性別もいろいろ。それに病気になってしまうまでの生活や経験は、まだまだ若くて経験も十分ではない新人看護師の想像を超えていることでしょう。
今まで生きてきた自分だけの人生観や価値観などの狭い視野で、患者さんのあるべき姿を決めつけるのは間違ったこと。どんな状況にあっても相手を尊重し、尊敬する姿勢であり続けられるかが、看護師の心がまえとして常に問われるポイントです。
病気を患って入院してこられる患者さんは、身体も心もベストな状態ではないことを知っておきましょう。病気のために思うように動けない・・・そんな辛い思いを理解して接することがなによりも大切なのです。
だからこそ看護師も「人間」であることを忘れないで。相手の辛さを100%理解できないことを肝に銘じることで、今の自分が患者さんにできることを見極められるのです。
人に頼られ、人を助けることができる看護師には、プロフェッショナルという高い意識も必要です。そして白衣はその証でもあります。看護師は日々、患者さんと心から関わり、できる限りのケアをし続けることで、プロとしても一人の人間としても大きく成長できる貴重な職業です。
たとえば人生経験が豊富な患者さんとのふれあいや会話は、病棟の仕事だけでは学べないことがいっぱい。最初はコミュニケーションが難しくても、あきらめずに接していけば必ず心が通じるはずです。また、看護が実を結んで患者さんが元気になった時には、喜びを分かち合う幸せな時間が待っています。そればかりか、感謝の言葉をいただくこともあるでしょう。そんな素晴らしい思い出の積み重ねが、看護師を人として成長させてくれるのです。