病院附属の専門学校のため、3年間当院で実習を行いました。看護師同士のカンファレンスや多職種を交えた患者さんの情報共有・退院に向けてのサポート状況など、より良い看護の場を作るための話し合う機会が多い印象でした。実習を行いながら先輩方の仕事に対するリアルな声を聞き、実際に誇りを持ち働いている姿を見て憧れを抱き、私もこの病院で働きたいと思い入職を希望しました。また大きな病院のため同じ部署や他部署にも同期が大勢いることも働く上で心強く、魅力を感じました。入職してから3年が経ちますが、同じ環境で頑張っている同期と共感したり励まされることが多く、とても大切な存在となっています。
私が病院選びで重視した点は2つあります。一つ目は教育体制です。当院では1年目に行う少人数研修で実技・知識を細かい部分まで指導を受けることができ、集合研修ではグループワークなどで他部署の方と様々な意見交換ができ、勉強になると思いました。また病棟でもプリセプターや支援リーダーを中心に新人それぞれに沿った指導を受けることで教育体制の充実を感じています。二つ目は高度な医療を新人のうちに経験したいと思っていたことです。私にはNICU看護師になりたいという目標があり、当院は都内に6施設しかないスーパー母体救命対応総合周産期母子医療センターであることから、より専門的な知識・技術を学ぶことができることに魅力を感じました。
[最終学年の前年]
■1月
就職サイトが主催する合同説明会に参加
■2月
インターンシップへの参加
■3月
附属病院の説明会に参加
[最終学年]
■4月
インターネットを使い病院検索
■5月
履歴書作成・エントリー
■6月
面接練習
小論文作成
採用試験
■7月
内定
■2月
国家試験
看護師1年目は医療技術や看護ケアなど覚えることが多く、さらに日々の業務に慣れる必要があり大変でした。配属された部署は新生児科で、面会に来る家族の対応と受け持ちの赤ちゃんのケアに追われ、何を優先するべきかわからなくなってしまったことがありました。心に余裕が持てていなかった私は先輩看護師から「時間をかけることよりも関わり方の工夫をしてみればどう?」と優しくアドバイスを受けました。忙しく余裕のない毎日だからこそ、話しやすく安心してもらえるような言動や表情で関わることを意識するようにしました。また研修中に「最近はどう?」「頑張っているね!」と優しく声をかけていただく機会も多く、他部署の先輩からの声掛けもとても励みになりました。
研修は看護学校で学んだ看護技術を中心に行われます。私は新生児科配属なので、採血や清潔援助など成人の看護技術や知識を忘れてしまわないか不安に感じていました。しかし、研修は指導者4人に対し10人程の少人数制で基礎知識と技術を質問しやすい環境で楽しく学ぶことができました。集合研修ではグループワークや役割を決めシミュレーションを行ったり、他部署の同期とコミュニケーションをとる良い機会で同期の看護に対する思いを知ることができます。またインターネットで看護技術や専門領域の講義の動画をいつでもどこでも閲覧することができ、未経験の技術や不安な技術もイメージできました。さらに自分の成長記録を残すポートフォリオファイルにより、今の自分は何ができて何ができていないのか次の目標が明確化でき、管理者やプリセプターなどの先輩と振り返りながら看護師としてより成長することができます。
■4月
☆入職☆
■5月
集合研修:感染看護の基本、医療事故防止、輸液ポンプ・シリンジポンプ
■6月
少人数制研修:基礎看護技術
■7月
少人数制研修:基礎看護技術
■9月
少人数制研修:基礎看護技術、安全確保の技術、感染防止の技術
■11月
集合研修:救急看護
■12月
少人数制研修:救急救命処置技術、症状・生体機能管理技術
■1月
集合研修:人工呼吸器の理解、看護過程と看護診断
■2月
少人数制研修:基礎看護技術、創傷管理技術、救急救命処置技術、クリティカルケア看護技術
■3月
集合研修:医療事故防止、褥瘡予防、認知症看護、看護倫理、事例発表
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