私は学生時代の実習で訪問看護ステーションに行く機会があり、そこで病棟にいる時よりも1人の患者さんとじっくり向き合えるため在宅看護に魅力を感じていました。
川崎協同病院は新卒から在宅看護で働けるコースがあり、新人のうちから患者さんの住む身近な在宅で看護をしたいと思い入職を決めました。
川崎医療生協は病院と地域との繋がりがあるため、在宅医療の連携が取りやすいところもメリットだと思います。
学生の時に領域実習を一通り経験し、自分には慢性期や在宅看護が合っていると思いました。また新人看護師の教育体制がしっかりしている病院を重視しました。
私が就職活動をする時期はコロナ禍と重なっており、オンライン説明会がほとんどだったのですが、学生担当の看護師さんが丁寧で優しい対応をして下さりこの病院でなら自分のペースで成長できそうだと思いました。
[最終学年の前年]
■2月
病院探し
WEB・大学の就職課
■3月
オンライン就職説明会
[最終学年]
■7月
採用試験
■2月
国家試験
【苦労したこと】
訪問看護ステーションや診療所では病院より比較的症状が落ち着いている利用者さんが多く、月に数回の訪問で観察するため意図的に情報収集することが難しかったです。
また患者さんの生活の場で看護をするため患者さんのこだわりや家のルールを尊重していますが、中には独特な患者さんもいてこだわりを受け入れるのに苦労したこともあります。
【嬉しかったこと】
入職したての頃は患者さんの家に行くのにも緊張していて、つい声掛けが少なかったり必要なことを聞きそびれていたことがありました。具体的に何を聴けばいいのか分からず先輩に相談したところ「いつも生活でできていることができなくなっていないかを見ることが大切」とアドバイスをもらいました。最近は身近なことから聞いてみようと意識したことで声掛けができるようになりました。
先輩から「最初の頃と比べて自分から患者さんに声掛けできるようになったね」と言ってもらえたことが嬉しかったです。
コロナ禍で実習に行けなかったので看護技術が心配でしたが、リハビリテーションや薬剤師など看護師以外の専門職からも講義をしてもらえたので患者さんへ不安なく実施することができました。特に在宅ではベッド上で過ごす患者さんの体位変換をすることが多いので、「移動・移乗研修」では患者さんを安全に動かし、看護師の腰も痛めない工夫を知ることが出来たのは良かったです。
「フィジカルアセスメント」研修は何回かあり、今後の患者さんの症状の訴えに対して普段の看護で役立てることができました。
■4月
☆入職式☆
・他職種合同研修;フィールドワークやグループワーク・組織の理念
・看護師研修;病棟シャドーイング1週間・医療安全・感染対策・危険薬剤の取り扱い方・
針の取り扱い方・血糖測定・チューブ類の固定の仕方・薬剤のミキシング・電子カルテでの情報収集・
注射指示受け〜患者に実施するまでの一連の流れ・検査科検体の取り扱い方・漏れないおむつの当て方・
採血・留置針の挿入・看護記録の書き方・ストレスコーピング・模擬患者による医療コミュニケーション
・職場配属後1週間に1回ピアサポート研修
■5月
・心を守り自分を育てる・薬剤師のハイリスクな薬剤と取り扱い方
・臨床工学科の輸液ポンプシリンジポンプ・ゼロから始まる情報収集
・リハビリテーション科の体位変換・移乗・ポジショニング
・1週間に1回ピアサポート研修
■6月
・看護記録の実際・認知症看護・検査科の検体の種類と各種検査・上手な叱られ方
・正常心電図
・1週間に1回ピアサポート研修
■7月
・急変時の対応;講義・挿管介助・記録の書き方
・3ヶ月のまとめ
・生活と労働の視点で病態を考える・看護の気付き・フィジカルアセスメント(悪心嘔吐)
・認定看護師の褥瘡の実際
■8月
・SBARを用いた報告の仕方・緩和ケア認定看護師の逝去時の看護
・フィジカルアセスメント(胸痛)・看護記録の実際
・検査科の12誘導心電図のとり方
■9月
・チームビルディング・看護必要度・メンタルヘルス・医療倫理を考える
・異常心電図(af・PVC・VT)
■10月
・認定看護師の緩和ケア・放射線技師の放射線検査と基礎知識
・フィジカルアセスメント(急性腹症)・感染対策・リハビリテーション科の麻痺のある方への食事介助
・6ヶ月のまとめ
・患者史発表会
■11月
・ケーススタディのまとめ方・給与明細の見方・認定看護師の認知症看護
・フィジカルアセスメント(呼吸困難)・医事課の診療報酬
■12月
・ケーススタディ文献検索方法と作業
■1月
・ケーススタディ作業
■2月
・ケーススタディ作業とスライド作成
■3月
・1年のまとめ・ケーススタディ発表会・修了式
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