八千代医療センターは東京女子医科大学附属病院として2006年12月千葉県八千代市で開院しました。本学の理念である「至誠と愛」に基づき、患者さん一人ひとりを大切に地域に根差した病院を目指しています。
東京駅から直通で40分、人間、自然、都市が調和した緑豊かな環境にあります。人口減少社会ですが、八千代市は若い世帯が多いため人口増加傾向にあり、周産期、小児医療が求められる地域です。こどもからおとなまで全世代のニーズに応えています。
2016年には救急救命センター(ヘリポート)、SCU、がん関連病棟含む第二病棟を併設し、2018年4月には501床へ増床しました。病院機能と病床を拡大したことでより広域に多くの患者さんに対応できるようになり地域の高度急性期病院としての役割を果たしています。
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https://www.twmu.ac.jp/recruit-nurse/
直接各病院の看護部にご連絡ください。
(受付時間平日9:00〜17:00)
八千代医療センター:047-458-6044(直通)
当センターは救命科を軸に各専門医との連携体制で急病患者に関わり、地域の市内・外から年間5,300件の救急搬送に対応し、近隣の医療機関からの緊急手術、緊急検査に対応しています。
ICU/CCUは主に心臓カテーテル室と兼務、看護師経験3年目から心臓カテーテル室勤務を経験し夜間の緊急検査・治療に対応します。循環器内科、外科の緊急入院、検査、治療、緊急手術後の患者さんに関わることが多いため、血圧の急激な変動や意識状態がめまぐるしく変化する患者さんに日々関わることで脳・循環器系に関わる病態推論が鍛えられます。そして、人工呼吸器装着患者の看護や緊急手術に関わる検査の介助、看護が経験できます。1年目は脳外科の術後看護、2年目は心臓血管外科の術後看護を受け持ち看護師としてできるようになります。担当看護師として緊急時の患者、家族の意思決定支援に関わる場面も多く医療チーム全体で患者・家族を支える中心的な存在として役割を果たしていきます。
救命センター、初療室担当看護師は夜間の緊急検査・治療(脳血管造影、腹部血管造影、内視鏡検査)に対応。救命ICUと救急外来のスタッフは1つの看護単位のため流動的に勤務場所を変更し業務を遂行しています。また、災害医療については日本DMAT 1隊、千葉ローカルDMAT1隊が組織されており、県内外の出動要請に人材を派遣し、災害派遣にもアクティブに行動します。初療室での経験はフィジカルアセスメントとチームワークが身に着き災害医療現場で活躍できる人材を育成できる場となっています。
その他、脳卒中専用ユニット(SCU)6床があり、脳神経外科内科で24時間超急性期の脳動脈再開通治療ができる体制があります。看護単位はSCU1つと脳外科一般病棟1つで同じ階の隣り合った環境で、スタッフは横断的に2つの部署を行き来し看護にあたります。患者さんの超急性期から回復期病院への転院まで一連の看護の流れが経験できることが特徴です。
2021年4月に開設された小児救命救急センターは千葉県の総合周産期母子医療センター、全県対応型小児連携拠点病院に指定されており、千葉県の周産期・小児医療を担っています。常時母体及び新生児搬送受入体制をとり、母体または児におけるリスクの高い妊娠に対する医療や高度な新生児医療などの周産期管理を行える施設です。また、小児系で一般病床76、PICU8、NICU・GCU37の計121床を有しており、病院全体で501床のうちの121床となると千葉県では有数の規模です。
総合周産期母子医療センターの病棟は母体胎児科の単科で看護職は全員が助産師です。NICUには体重が1,000gに満たない超低出生体重児や何らかの検査・治療が必要な赤ちゃんが入院しています。多くの医療機器を駆使する新生児医療は先端医療の象徴のようにも思われがちですが、赤ちゃんが元気に健やかに発育していけるよう優しいケアを常に心がけています。新人看護職は学生時代には体験しない超低出生体重児のケアを先輩支援のもと体験していきます。じっくり時間をかけて毎日のケアの技術やフィジカルアセスメントを取得していきます。そして、入職2年目には児の基本的なケアを実施できるようになります。
小児科は研修施設として認定を受けています。開院時から小児救急外来では看護師による問診、視診を実施し緊急性の高い患児を優先的に診察に繋げるトリアージを実施しています。小児救急看護認定看護師が在籍し小児救急に特化したフィジカルアセスメントが学べる環境です。病棟は小児単独の病棟で看護単位は一般病棟の31床と45床の2つ、PICU8床の1つ、小児科外来に1つと4つです。4つの看護チームが流動的に連携し看護ケアにあたります。主な対象疾患は喘息、流行性胃腸疾患、心臓、川崎病、小児外科は胆道閉鎖、ヒルシュスプリング病等であり、内科、外科の看護が経験できます。PICUでは人工呼吸器、血液浄化法を用いて治療する患児に対応しています。
当センターは地域における“急性期医療”を担い、千代市医師会を中心に地域の医療機関と緊密に連携、必要に応じて他病院等で治療を継続していく地域完結型医療を目指しています。
急性期の医療から、回復期、慢性期の医療へのスムーズな橋渡しの窓口としての役割を担うため、退院調整看護師、ソーシャルワーカー、地域連携担当事務員が在籍しています。患者さんにとってよりよい医療・ケアの提供ができるよう医師、看護職、各メディカルスタッフとも連携し、病院や診療所など地域関係機関との協働を強化し、患者さんや家族を地域で支えていく療養環境を構築していきます。
当センターの看護の使命としてせん妄ケアを充実させる事は病状回復にとって急務です。外来通院からの取り組みは地域で暮らす患者さんをより理解し支えるため2018年から外来・病棟の一体化で外来の看護師が病棟配属され、外来通院時、病棟入院時の情報交換が強化され患者さんの全体像がより見えるようになりました。
病棟では認定・専門看護師、医師、薬剤師で組織された支援グループがせん妄リスクのある患者さんを対象に定期ラウンドして病棟を支援し、各病棟には入退院リンクナースが選出され、リンクナース連絡会を通じて入退院支援に関わる情報を病棟内に提供しています。看護師一人一人が的確に社会資源利用の情報を患者、家族に提供できることで計画的な退院を支援しています。
新人看護師は退院調整看護師やせん妄ケア支援チームが病棟ラウンドの際に患者さんの生活背景や家族支援の有無などの情報からニーズを捉えられるようになり入職後半年頃には受け持ち看護師として活躍しています。地域を身近に感じて看護できる環境を体感できるところが八千代医療センターの特徴です。患者さんを生活者としてとらえ日々イキイキとかかわることが出来る看護師に成長できます。本学が目指す看護師像『全人的ヒューマンケアの担い手』を体現しています。
本学3施設の院内研修では、ステップ段階に合わせて系統的に学ぶことができるよう計画されています。さらに学内の他病院の研修を受講することもできますので、自身の学習ニーズに合わせてオリジナルの研修プログラムを作ることができます。学習ニーズに合わせた看護専門領域スキルアップを活用し日々の看護の今知りたいを知識を取得できます。
様々な施設の特徴を利用して、まずは八千代医療センターで看護の基礎を学び、興味を持った分野の専門性を高めるために大学病院に異動。出産・育児休暇明けにはユニークな専門外来クリニックに復職ということも。大学系列病院ならではのメリットを活用して、自分らしいキャリアを積み重ねてください。
八千代市看護師等修学資金貸付制度について
千葉県八千代市内における看護師等の確保と質の向上を図ることを目的として平成24年度に施行された制度です。