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第107回解説速報&次年度傾向と対策 国家試験の学習はこう進めよう!

最高学年になると、就職活動、実習、学校行事、卒業論文など今まで以上に忙しい上に、最後の難関である国家試験が待っています。ご存知のとおり、国家試験に合格しなければ、看護師として働くこともできませんし、専門学校や大学に入ってからの数年間の努力がムダになってしまいます。限られた時間を効率よく使って国試対策をおこない、充実した1年を過ごしましょう。

  • まずは、
    敵=国家試験」を
    知ろう!

    「敵」つまり国家試験を知らずして、効果的な戦略は立てられません。まずは、看護師国家試験の概要について説明します。国家試験には、必修問題、一般問題、状況設定問題と呼ばれる問題が出題されます。必修問題は1問1点で50問50点、一般問題も1問1点で130問130点、状況設定問題は1問2点で60問120点、合計240問300点満点の試験です。

問題数・配点・評価基準

問題数・配点・評価基準

評価基準は、必修問題は50点中40点得点しなければ、ほかの点数がいくら良くても合格しないという「絶対基準」で評価されます。いかに必修問題の1点が重要かわかると思います。一方、一般・状況設定問題は、「相対評価」で評価され、合否のボーダーラインは明確ではありません。その年の得点分布をもとに調整されています。
実際、過去6回の合格基準は次のようになっています。

合格基準

合格基準

合格ラインは毎年変動します。実施回によって、採点除外問題があったり、全員に加点があったりと母数となる満点はばらつきがあります。昨年度の106回は一般・状況設定問題の得点率が60%を下回るという状況になりました。とはいえ、必修で80%をクリアしたうえで、一般・状況設定問題で約70%の得点率が必要と言えるのではないでしょうか。国試が終わってから合格発表までの約1か月半を、合格できるかどうか不安な気持ちのまま過ごすことのないよう、余裕を持った点数を目指しましょう。