私が高校生の時、母が入退院を繰り返していました。病気でつらい思いをしている母に対して何もしてあげられないことが悔しく、また同じ想いをしている人の力になりたいと思い、看護師になることを決意しました。
そして就職活動に臨む際は、新人教育・職場の雰囲気・人間関係の3つを重要視しました。病院の見学会では、現場を見ることで将来自分がどのように働くのかをイメージすることができ、モチベーションアップにつながりました。また、先輩に体験談を聞かせてもらったことで、より詳しい情報を得ることができました。
こうした活動を通して、当院が新人教育に力を入れていることが見えてきたんです。毎月1回、集合研修が行われる他、部署での教育も先輩方が丁寧に指導してくださることが分かり、ここで働きたいと思いました。
新人教育は思い描いて通り、充実していました。定期的に開かれる研修はグループワークや実技など多彩な内容で、意欲をもって取り組むことができました。特に採血の研修では講義の後、先輩が血管の探し方や穿刺の方法を練習させてくださり、感激しました。
よくいわれることですが、1年目はおぼえなければならないことがたくさんあり、私も安全・確実に行うことで精一杯で、知らず知らずに業務をこなすことが第一になっていました。そんな時、先輩から「誰のために看護をしているの?」と注意していただき、ドキッとしました。それからは常に「看護とは何か」を自分に問いかけながら、看護を行うようになりました。今こうして看護師としてがんばれているのは、あの時の先輩の言葉があったからだと感謝しています。
私は2年間、循環器病棟を経験した後、現在の消化器内科・外科・口腔外科の病棟で働いています。ここではさまざまな疾患をもつ患者さんのケアをするので、とても勉強になります。今は後輩の手本となり、しっかり指導できるよう、レベルアップに励んでいます。そのために、院外研修などにも積極的に参加していきたいと考えています。
以前は、休日は家でゆっくり過ごすことが多かったのですが、子どもが生まれてライフスタイルが大きく変わりました。劇的に忙しくなったものの(笑)、子どもと遊んだり、寝顔を見たりすると、すごく癒されます。家族が増えプライベートが充実したことで、仕事も今まで以上にがんばろうという気持ちです。これからも看護師として、父親として成長できるよう努力したいと思います。