退院調整や訪問看護に携わりたいと思い、訪問看護ステーションがある当院に入職

就職する病院を決める際は、「その病院がどんなことをしているのか」を知ることも大切ですが、その前に「自分がどんな看護をしたいのか」を思い描くことが重要だと思います。私の場合は、訪問看護や退院調整に携わりたいと考えていたので、インターネットや合同説明会でそういった看護に力を入れている病院を探しました。そして気になったところは見学させていただき、病院の雰囲気を直に感じ、資料や説明だけでは分からない部分を確認しました。

そんな中で当院は、急性期から退院調整まで積極的に取り組んでいること、病棟で経験を積んでから院内の訪問看護ステーションで働くことができること、そして建物が新しく清潔だったことに惹かれました。

患者さんからの感謝の言葉がキャリアのターニングポイントに

これから看護師になる方は新人研修が気になると思います。当院では定期的に新人研修があり、看護技術や知識を実践的に学ぶと共に、日々の想いや看護について振り返ることができます。私は1年目から3年間ICUに所属していたのですが、新人の頃は患者さんの命を左右することに関わっているという緊迫感と責任感で押しつぶされそうになりました。そんな時に新人研修で同期と話し合い、学び合うことで乗り越えることができました。今も看護師をつづけられているのは、この研修があったからです。

そして何よりも、患者さんとの関わりで得られることが看護師として最も大きなよろこびだと感じます。以前、退院する患者さんがICUに来て、「ここにいた時のことはよく覚えていないけど、あなたがそばにいてくれてうれしかったことは覚えているの」と言ってくださり、涙が出るほどうれしかったことがあります。この経験で、一人でも多くの方に笑顔で退院していただけるような看護をしたいと思い、入職時の退院調整をしたいという気持ちが再び強くなりました。

そして現在、地域包括ケア病棟で、急性期を脱した患者さんの日常生活の支援と退院調整を行っています。日々の看護では、患者さんやご家族の話を聞き、多職種のスタッフと協力しながら入院時だけでなく退院後も“その人らしい”暮らしが送れるように取り組んでいます。

これからも家庭と仕事を両立させて看護師として地域の方の力になりたい

私は1歳になる子どもがいるので、休日は家族との時間を大切にしています。子どものお気に入りのスポットに出かけることが多いですね。そこでうれしそうに遊ぶ子どもに癒され、「明日からも仕事をがんばろう」という気持ちが湧いてきます。滋賀にはまだまだ楽しいところがたくさんあるので、訪れてみたいです。

大好きな仕事をしながら充実した生活を送らせてもらっていることに感謝し、看護師として地域の方々に恩返しができるよう、これからもがんばりたいと思います。