心電図モニタにおいて不整脈が出た場合、どのような不整脈なのか、どれくらいの時間が続いたのかを記録する必要がある。記録紙の中央に心電図波形が位置するようにセットする。記録速度は通常25mm/秒とする。
病室内にベッドサイドモニタを設置する場合、訪室時にすぐに観察できる場所に置く。治療やケアの妨げにならない場所にする。
ノイズや感電事故の防止のため、必ず3P電源コンセント(できれば無停電電源装置のコンセント)に接続する。無停電電源装置とは入力電源が遮断されても、一定時間、電極が供給される。停電時に対応することができる。
鎖骨下から上腹部にかけて、電極の貼る部位をアルコール綿で拭く。皮脂や汗をかいた状態で電極を貼ると、はがれやすくなってしまう。
電極は皮膚に密着するように貼る。
赤、黄、緑のクリップの位置を間違えないように注意しながら、電極素子をクリップで挟む。モニタ心電図では、右手(赤)、左手(黄)、右足(緑)から誘導する。そのため、赤の電極を右鎖骨下に、緑の電極を左側の肋骨の下の部分に、心臓を挟むように貼る。赤と緑の電極位置は、心臓から等間隔にするとP波が見やすくなる。黄の電極はアースの役割を果たし、左の鎖骨下に貼る。
ベッドサイドモニタの心電図波形をチェックし、異常波形がないかどうかを確認する。病室を始め、院内のさまざまな場所で電気が使われており、ベッドサイドモニタのアースをとっていないと、測定した心電図波形などに電灯線の交流が雑音(ハム)として乗ることがある。