他の病院で看護師として働いていたのですが、事情があって離職。看護師向け転職サイトで情報を探していました。前の病院ではそれほど経験を積めなかった、という自覚があったので、入職後の研修体制がしっかりしていることを条件として、志望を絞り込んでいきました。
そうして選んだいくつかの病院へ見学に出かけ、それぞれの雰囲気を確認しました。どこの見学でも注視したのは、自分が働きやすい環境があるかどうか。それぞれの病院で働いている自分の姿を想像しながら見学を続けていくうちに、出会ったのが新生病院です。スタッフの皆さんの患者さんに対する接し方がすごく丁寧だったこと、そして看護師詰所の空気がとても穏やかで、ここは自分に合った病院だと確信しました。
現在は精神疾患を患う患者さんを対象に、日常生活機能・能力の回復支援や、退院に向けた外出・外泊準備などの自立支援を担当しています。患者さんは不安を抱えておられる方が多く、どのように声を掛けても不安を訴える方がいらっしゃいます。そうすると逆に看護をしている私のほうが、どう接したらいいのか不安に悩まされることに。そんなとき、病棟の先輩が「そういうことは私にもある。それが“症状”だから気にしなくていいよ」と声を掛けてくださいました。
患者さんの不安は“症状”なんだ、と自分のなかでしっかりと認識できるようになり、それ以来、不安にとらわれることなく対応することができるようになりました。以来、患者さんとはできるだけゆっくりと話す時間を作り、少しでも不安を和らげるためにより近い目線でケアできるよう心がけています。
また私が担当する患者さんと、他のスタッフとの会話に耳を傾ける、ということも意識的に行っています。客観的な視点から見ることで、患者さんの微妙な表情や動作から変化に気づくこができます。また、他のスタッフの対応から「私もこんな風に声を掛ければよかったな…」と気付かされることも。
先輩はもちろん、同僚の看護師や医療スタッフからは、とても多くのことを学んでいます。
休みの日は近くの温泉に行ったり、友達と三宮やハーバーランドまで買い物に出かけたりして過ごします。また国内旅行が大好きで、ときには東京に一人旅することもあります。なにより交通手段が豊富なのが神戸の魅力。現在、一人暮らしをしていますが、実家にも帰りやすいので便利です。