当院を知ったきっかけは学校の先生に紹介されたからです。説明会や病院研究をしていく中で、当院の救命センターで3次救急を受け入れていること、特定機能病院であることで様々な知識・技術を学べるのではないかと考えました。病院見学では、いい面だけでなく、厳しい面も説明されましたが、入職した後のギャップも少なくなるし、はっきり言ってもらったほうが嘘偽りなくていいなと思いました。また、インターンシップに参加した際に、先輩看護師の方から「あなただけが働きにくい環境なんてない。」と強く言っていただき、頼れる先輩看護師の方とともに働きたいと思ったからです。
私が病院選びで重視した点は3点です。1つ目は教育制度です。1年目で分からないこと、不安がある中でしっかり学ぶことができる環境があることが成長に繋がりやすくなると思ったからです。
2つ目は福利厚生です。学生時代に自宅から最寄り駅が遠く苦労した経験があり、上京することを考えると寮があることを重視していました。
3つ目は、病院、病棟の雰囲気です。看護師の患者さんへの関わり方、看護師同士での会話を病院見学中に少しでも見て、自分と合いそうなのかどうかを直感で判断したかったからです。
[最終学年の前々年]
■7月
合同説明会参加
■2月
合同説明会参加
[最終学年の前年]
■2・3月
インターンシップ・病院説明会参加
■4月
学内で病院研究について講義
■7月
合同説明会・病院説明会参加
■8月
合同説明会参加・インターンシップ参加
■1月
インターンシップ参加
■3月
インターンシップ・病院説明会参加
[最終学年]
■1・2月
合同説明会参加
■4月
採用試験
■5月
内定
■2月
国家試験
【苦労したこと】
ICUはさまざまな診療科の術後管理を行うため、受け持ちをした疾患・術式等を毎日勉強するのが大変でした。また、平均在室日数3.5日ですが、1年目に受け持つ患者さんは在室日数が1日と短いことも多いため、手術の翌日に転出になり、短い時間でケアやバイタル測定を実施し、記録を書いて、転出に向かう行動計画の組立てをすぐにしないといけなかったことに苦労しました。
【嬉しかったこと・よかったこと】
ICUから退院する姿をみることはほとんどありませんが、長期間入室されていた方が一般病棟に転出される時は嬉しく思います。また、毎日のケアの際に患者さんから笑顔で言っていただける「ありがとう」の感謝の言葉はケアしてよかったとやりがいを感じ、とても嬉しく思います。
当院の新人研修は「集合研修」と「少人数研修」があります。集合研修は20人前後で実技・グループワークを中心にする研修で、少人数研修は新人看護師2名に対して先輩看護師1名が付き、基礎看護技術の習得のための実技と座学を実施します。集合研修で聞けなかったこと・日々の業務の中で理解しきれていなかったことを少人数研修で詳しく質問することができ、しっかり学ぶことができます。一緒に少人数研修を受けている看護師がわからないと思っていることも聞けるため、自分自身では自覚していなかった不明点等も明らかになる場にもなるので、役に立ちます。また研修は他部署の方との交流の場でもあり、同期の話を聞くことで輪を広げることも出来ました。
■4月
☆入職☆
オリエンテーション
部署)ICUオリエンテーション、環境整備、救急カート等点検による物品の定位置・使用方法について、
清潔ケアの準備・片づけについて
■5月
基本的看護技術(パート1)→感染予防策・医療事故防止・輸液/シリンジポンプ
部署)輸液ポンプ・シリンジポンプの操作方法・バイタル測定について・入室準備・シリンジの取り扱い
夜勤1回/月(流れを知る)
■6月
基本的看護技術(パート2)→看護過程・看護診断・麻薬/劇薬/毒薬/向精神薬の取り扱い・
重症度医療・看護必要度・輸液院内研修
部署)経管栄養・採血(静脈採血+動脈ラインからの採血)・抜管介助(見学)・人工呼吸器管理・転出・入室
夜勤2回/月(シャドーウィング)
■7月
基礎看護技術(少人数研修)→食事援助・排泄介助・与薬・清潔ケア・感染防止・安全確保
部署)入室・転出同日に実施
夜勤2回/月
■8月
部署)夜勤2回/月
■9月
基礎看護技術(少人数研修)→経管栄養・膀胱留置カテーテル挿入/抜去・皮下注射・輸液管理・
輸液/シリンジポンプ・患者誤認防止・重複業務
部署)夜勤2回/月
■10月
基礎看護技術(少人数研修)→呼吸循環を整える技術(酸素吸入療法【マスク・カニューレ】)・
酸素ボンベの取り扱い・口腔内/鼻腔吸引・フレックスペンの取り扱い・
中心静脈カテーテル挿入/管理・抗がん剤の取り扱い・スタンダードプリコーションの実施等
部署)夜勤1回/月
■11月
基本的看護技術(パート3)→救急看護
部署)夜勤2回/月
■12月
基礎看護技術(少人数研修)→救命救急処置技術・症状/生体機能管理技術・安全確保の技術
部署)夜勤3回/月
■1月
基本的看護技術(パート4)→フィジカルイグザミネーション・人工呼吸器管理・気管チューブ抜去時の対応・
気管チューブの固定方法・カフ圧の調整・人工呼吸器
部署)夜勤2回/月
■2月
基礎看護技術研修(少人数研修)→酸素吸入療法・口腔ケア・呼吸理学療法・人工呼吸器の装着と管理・
肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症の予防・褥瘡のアセスメント/予防・感染性胃腸炎の吐物処理
部署)夜勤4回/月
■3月
基本的看護技術(パート5)→医療事故防止・褥瘡予防・認知症看護・看護倫理・事例発表(ナラティブ)
部署)夜勤3回/月
〒173-8610 東京都 板橋区大谷口上町30-1