ハイリスクを学ぶことができる三次救急の病院であるということが大きな理由です。私の所属している産科病棟は、スーパー母体救命対応の総合周産期母子医療センターとして365日、24時間体制で患者を受け入れています。そのため、多種多様な疾患に関する知識、妊婦・産婦・褥婦の看護を学ぶことができます。教育システムも充実しており、少人数制の研修があることや、看護師一人ひとりにプリセプターがつき、普段から相談しやすい環境が整っている事にも魅力に感じました。また、看護部が理念として掲げているJHOSナーシング(「J」自信、「H」誇り、「O」思いやり、「S」信頼関係)も私自身の思い描く看護師像とリンクしていたため、入職を決めました。
助産師として働きたいと考えていたので、産科病棟がある事を重視しました。そして、幅広い知識と技術を習得することを目標にしていたので、総合周産期母子医療センターがあり、ハイリスクを学ぶ事ができるという点も重視して病院を選びました。大学病院であり、しっかりとした教育を継続して受け続けることができるという点も重視しました。また、職場の雰囲気が良い事や、病院や看護部の理念に共感できる事も長く働く上で大切であると考えます。
[最終学年の前年]
■10月
インターネットにて病院検索
■12月
病院説明会に参加
[最終学年]
■4月
採用試験
■2月
国家試験
1年目で苦労したことは、患者さんとの精神面での関わりです。当院はハイリスク分娩を扱う病院であるため、精神的に不安を抱えている妊婦・産婦・褥婦が多くいます。中には我が子を突然失ってしまう人もいます。そういった患者さんの精神面を考えながら関わることに難しさを感じ、とても苦労しました。今でも精神面の不安を抱える患者さんと関わる時には沢山考えますが、1年目の時に先輩方と悩みながら考えた時間は大きな財産になっていると思います。
嬉しかったこと、良かったことは、初めてプライマリーナースという形で深く関わった患者さんが、退院後、赤ちゃんを連れて元気な姿で会いに来てくれたことです。その方が入院している時は、家に帰ってもその人のことを考えていたので、無事に出産し、母として歩み始めている姿を見た時は本当に感動しました。
毎月,詳細な研修計画が組まれています。1度研修で習得した技術もそれで終わりでなく,次の研修で前回修得した看護技術を振り返り,ステップアップした形で再び学ぶことができたことは,臨床で看護実践する上でとても役に立ちました。また,当院では,少人数制研修があったため,大人数では中々質問することができない私でも,気軽に質問することができました。さらに,研修全体を通して,できない事を否定したり怒ったりするのではなく,知識や技術を向上させたり,新しい視点を持つことができるよう指導してくれたので,心穏やかに楽しく学ぶことができました。
■4月
☆入職☆
看護部新入職員集合研修〈病院及び看護部の概要・組織看護の理念と目標〉
■5月
基本的看護技術研修1
・入職2カ月を経過して感染看護の基本 ・医療事故防止
・輸液ポンプ・シリンジポンプ
■6月
基本的看護技術研修2
・入職3ヶ月を経過して ・看護過程と看護診断 ・麻薬・毒薬・劇薬・向精神病薬
・重症度,医療・看護必要度 ・輸血
■7月
基礎看護技術修得研修(少人数制)第1回
・環境調整技術 ・食事援助技術 ・排泄援助技術 ・与薬の技術 ・生活・衣生活技術
・症状・生体機能管理技術 ・感染防止・安全確保の技術
■9月
基礎看護技術修得研修(少人数制)第2回
・食事援助技術 ・排泄援助技術 ・活動・休息援助技術 ・与薬の技術
・症状・生体機能管理技術 ・苦痛の緩和・安全確保の技術
■10月
基礎看護技術修得研修(少人数制)第3回
・呼吸・循環を整える技術 ・与薬の技術 ・安全確保の技術
・感染防止の技術
■11月
基本的看護技術研修3
・救急看護 ・事例のまとめ方(ナラティブ)
■12月
基礎看護技術修得研修(少人数制)第4回
・救命救急処置技術 ・症状・生体機能管理技術 ・その他の看護技術
・安全確保の技術
■1月
基本的看護技術研修4
・フィジカルイグザミネーション ・人工呼吸器の理解
■2月
基礎看護技術修得研修(少人数制)第5回
・活動・休息援助技術 ・生活・衣生活技術 ・呼吸・循環を整える技術
・創傷管理技術 ・救命救急処置技術 ・症状・生体機能管理技術 ・安全確保の技術 ・クリティカル看護技術
■3月
基本的看護技術研修5
・褥瘡予防 ・認知症看護 ・医療事故防止 ・看護倫理
・事例発表(ナラティブ)
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