数年前、私の母ががんを患い、当院に入院していました。当時、私はまだ子どもでしたが、その時の医療スタッフの方々が、不安でいっぱいな母と私たち家族に対して寄り添い、温かく丁寧なケアを提供してくれた姿に感銘を受け、当院で働くことに憧れを抱きました。がん患者の家族という立場を経験したことで、支えられることの心強さや安心感を実感することができました。当院では「支えられて支える人になる」という言葉を掲げていますが、この言葉に深く共感し、私もその考えのもとで働きたいと強く感じました。多くの医療関係者と協力し、支え合いながら、今度は私が患者さんやご家族を支える側として貢献したいと思い、当院への入職を決めました。
まず、専門的ながん看護について学びたかったため、がん専門病院であることを最も重視しました。がんに関する高度な専門知識と技術を身につけるためには、当院のように症例が多く、最新の治療やケアに触れる環境に身を置くことが重要であると考えました。次に、教育体制が整っていることも重要視しました。学生時代には実践できなかった看護技術も多いため、看護技術に対する指導やサポートが手厚い病院を志望病院として挙げていました。また、自身のスキルアップのため、研修やキャリアアップ支援も充実している病院を選びたいと考えていました。これらの点に加え、説明会に参加した際のスタッフ間の雰囲気の良さが決め手となり、当院を選びました。
[最終学年の前々年]
■5月
学校で行われる就活説明会に参加
[最終学年の前年]
■6月
病院研究
■7月
資料請求
■8月
合同就職説明会参加
■11月
採用試験対策講座参加
■1月
病院説明会、インターンシップ参加
■2月
病院説明会、インターンシップ参加
■3月
履歴書作成開始
[最終学年]
■4月
面接練習開始
■5月
採用試験
内定
■2月
国家試験
私の所属する病棟は、整形外科、泌尿器科、皮膚科の混合病棟であるため、様々な疾患や術式、看護などについて学ばなければならないことが苦労した点です。また、夜勤が始まり生活リズムがこれまでと異なるため、その習慣に慣れるまでは苦労しました。一方で、プリセプター看護師とアソシエイトプリセプター看護師が会う度に声をかけて、いつでも学習面や生活面での悩みや不安の相談にのってくれる点はとても良かったです。嬉しかったことは、手術直後から受け持っていた患者さんが、徐々に症状が落ち着いていき、離床も進み、無事に退院を迎えられたことです。毎日患者さんが回復していく過程を近くで見れるため、やりがいも感じます。
当院では、看護技術を学ぶ際、新人看護師が集まって行う研修や演習を経てから、病棟での実践が始まります。研修・演習で基礎知識や手順をよく学んでから実践に移せるため、不安や疑問を解消してから患者さんに実践することができます。病棟で実践する際も、最初はスタッフ間で行い、その後先輩看護師の見守りのもと患者さんに実践し、問題がなければ自立といったように段階的に進めていくので、安心して行うことができます。また、習得したい技術があれば、それを病棟全体で共有する仕組みがあり、教育担当の看護師だけでなく多くの先輩看護師が声をかけて実践機会を提供してくれるため、成長しやすい環境であることが良かったと思います。
■4月
☆入職☆
・集合研修
・演習:点滴管理/採血/血糖測定/皮下注射/シナリオトレーニング
■5月
・演習:輸液ポンプ/T-PAS研修
■6月
・研修:フィジカルイグザミネーション/手術療法看護
・病棟勉強会:整形外科の疾患、治療法について
■7月
・研修:化学療法と看護/静脈穿刺/感染対策(針刺し防止)
・演習:膀胱留置カテーテル/静脈穿刺演習
■9月
・全体研修(多職種との合同)
・研修:医療安全/看護記録/コミュニケーション
・G.W.後半期の目標
・病棟勉強会:骨・軟部腫瘍における手術方法
■11月
・研修:口腔ケア/褥瘡ケア/栄養管理/臨床判断/NNN
■12月
・演習:褥瘡予防スキル
■2月
・研修:放射線看護療法/がん性疼痛看護/終末期看護
・プロセスレコード発表
・G.W 1年間の振り返り
〒135-8550 東京都 東京都江東区有明3-8-31