私の場合、当院の雰囲気が良かったことが入職を決めた理由です。病院見学に訪れたとき、施設内が全体的に明るかったことに加えて、そこで働く職員の表情がイキイキとしていたことが印象的でした。
また、面接のときに「私が子育てしながら新人看護師として働く予定である」と伝えたところ、「当院は子育て中の職員も多く、お互いに助け合って業務をしています。24時間体制で受け入れ可能な保育所も利用できるので大丈夫!」と声をかけていただきました。
自分が希望していた条件にも合い、この病院でなら家庭と仕事を両立しながら働けると感じて入職しました。
私が病院選びで重視した点は3つあります。
まず1つ目は、自宅から病院までの距離です。
私は子育て中のため、家庭と両立できるようにできるだけ家から近い場所で働きたいと考え、通勤40分前後の範囲で病院を探しました。
2つ目は、病院の規模です。
大規模な病院に比べて、地域に密着した中小病院のほうが自分のペースに合わせて仕事や勉強を続けやすいと考え、100〜300床規模の病院を希望しました。
3つ目は初期研修の内容です。
看護学生の頃に教員から「看護師1年目の研修はとても大事」と聞いていたため、研修の内容もチェックしていました。
【最終学年の前年】
■8月
病院研究
■12月
病院説明会に参加(web)
■3月
病院見学会に参加
【最終学年】
■4月
エントリー開始
1年目に苦労したことは「とにかく覚えることが多い!」ということです。
私は手術室で働いていますが、看護学校では手術看護について学習する機会はほとんどありませんでした。そのため、必要な知識や技術は入職後に一から勉強しています。
最初の頃は、患者さんの入室から麻酔導入までの介助や手術終了後の退室の場面で、テキパキと動き回る先輩たちの中で、自分はどのタイミングで何をしたらよいか分からず、立ち尽くすこともありました。手術の流れを理解し、介助の手順や技術を学ぶことで少しずつできることが増えています。
手術の器械出しや外回り看護、薬剤の知識など、まだまだ多くのことを覚える必要があるため、毎日振り返りと勉強が欠かせません。
当院で行なわれる新人研修の一つに「ローテーション研修」があります。
4月の研修中に各部署・病棟を順番に巡り、数日ずつ業務を経験させていただきました。見学だけでなく、メンバーの一人として業務を行なうことで、その部署や病棟の特徴や雰囲気を知ることができて良かったです。
ローテーションでは、外来、病棟、手術室、SCUを回るため、患者さんの入院から退院までの流れも実際に関わりながら学ぶことができました。
そして、配属部署の希望はこのローテーション研修が終わってから出すことができます。そのため、自分にはどの部署が合っているのかよく考えて選ぶことができ、大変役に立ちました。
■4月
☆入職☆
職員全体研修、看護部オリエンテーション
ローテーション研修、看護過程
■5月
フィジカルアセスメント
褥瘡予防・ポジショニング
BLS、車椅子移乗
嚥下障害、身体拘束
■6月
採血、検体の取り扱い
筋肉注射・皮下注射・皮内注射
酸素療法
リフレッシュ研修
■7月
静脈内留置針静注、薬剤の取り扱い
輸液ポンプ・シリンジポンプの取り扱い
アナフィラキシー、多重課題
メンタルヘルス研修@
夜勤について
■8月
12誘導、モニターの取り扱い
口腔内援助、未修得技術の獲得
■9月
ABCDE評価、SBAR報告
事例アセスメント
廃用症候群
可動域訓練、体位ドレナージ
■10月
エンゼルケア・グリーフケア
メンタルヘルス研修A
■11月
看護過程、輸血の取り扱い
BLS/インシデント報告
SP研修
■12月
退院支援
未修得技術の獲得
■1月
未修得技術の獲得
■2月
クリニカルラダー
■3月
1年の振り返りの会
〒654-0047 兵庫県 神戸市須磨区衣掛町3-1-14