学生時代から循環器領域を学びたいと思い、就職先はより高い専門性を高められる関東圏の病院を考えていました。当院のインターンシップに参加し、スタッフ間のコミュニケーションのよさを感じたことと、自分が希望する領域を学べる環境があると感じ、ここで働きたいと思いました。
当院の特徴のひとつに挙げられるのが、充実した教育環境です。1年目は月1回の集合研修で基本的な知識・技術を習得します。さらに病棟での勉強会や実践を通して専門性を高められるので、安心して成長できました。
初めは落ち込んだり、悩んだりしましたが、チームで支えてくれる環境がありました。先輩とはプライベートでも食事をする時間をつくってもらえ、仕事の不安を話せましたし、同期とは集合研修で悩みを共有し、励まし合うことで乗り越えることができました。
現在病棟では、日々のケアと同時に患者さんへの指導も行っています。心筋梗塞などで入院される方は、壮年期の方も数多くいらっしゃいます。退院後も働きながら生活されるため、食事や服薬、血圧測定などの管理が重要となります。完治する疾患ではないため、生活習慣の大切さを病棟で作成したパンフレットをもとに、個々の患者さんの生活背景に合わせた指導を行っています。
患者さんの中には、自己管理が行えず再入院を繰り返す方もいらっしゃるため、患者さんとのかかわり方の難しさと責任の重さを感じています。悪化しないよう、ご家族を交えて指導を実施し、必要な方には訪問看護やヘルパーなどのサービスの導入を検討し、その方に合ったサポートを行っています。
3年目となり日常業務だけでなく、後輩指導やリーダーの役割も担うようになりました。これまでは自分の仕事だけを考えていられましたが、病棟全体を把握して対応していくことの大変さを実感しています。
心臓や血管は人間の生命に直結した臓器のため、緊張感がある現場です。常に患者さんを観察し、わずかな変化に気づくことが看護師には求められます。日常の患者さんの状態を知るためには、日々のかかわりを深めることが必要です。異常の早期発見と早期対応につなげられるよう、観察力を養っています。
入職当初は、横浜という慣れない土地で働くことに不安な思いがあり、初めての寮での生活にも戸惑いました。しかし寮の先輩や同期たちにプライベートでも支えられたので、徐々に新しい環境にも慣れていきました。休日は、横浜や東京などに出かけ、食事やショッピングを楽しんでいます。横浜は都会でありながら、ほどよい人の多さで、落ち着いて生活できる場所だと感じています。趣味はバンドや韓流アイドルのライブに行くこと。仕事を離れ気分転換の時間となっています。
今後は、循環器や心臓血管領域の知識・技術を深めていくことが目標です。仕事は大変な面もありますが、病棟の人間関係もよく、働きやすい環境があることが魅力であり、原動力となっています。