都心で働きたいという思いがあり、その中で横浜は都会でありながら自然も多く生活しやすそうな印象がありました。出身の青森県は脳卒中の発症率が高く、親戚に脳卒中で倒れた人がいたことから、以前から脳卒中疾患に興味を持っていました。今後、誰もがなりうる身近な病気と考え、専門病院で学びたいという気持ちが強くありました。
私は保健師の資格も取得したため、将来の希望について面接で伝えたところ、個人の将来についてきちんと考えてくれる温かい風土を感じ、さらに、この環境で看護の基本を学びたいという気持ちが強まりました。
現在はSCU病棟で、救急搬送された患者さんの初期対応を行っています。突然の発症で動揺している患者さんやご家族の気持ちに配慮しながら、声かけを行い不安の軽減を図っていくことが看護師の役割です。
当院は入院時から退院時まで、薬剤師、栄養士をはじめ、リハビリテーションスタッフやソーシャルワーカーがチームで取り組むオーダーメイドの医療が特徴です。ご家族からの情報を共有し、本人の好みに合わせて音楽を流したり、一人ひとりに合わせたケアを提供しています。また入院の初期からベッドサイドでのリハビリテーションを行い、身体機能の維持を図るとともに生活リズムを整え、回復へのサポートを行っています。
治療後は一般病棟に移りますが、リハビリテーションを重ねることで歩けなかった患者さんが車椅子になり、歩行ができるまで、日々変化していく姿を見ることが喜びであり、これが脳卒中看護の魅力だと言えます。
また教育環境も充実しているので、確実に成長できます。1年目の集合研修は、基本的な看護技術の習得の場だけでなく、同期と情報交換できる場があります。他部署での看護を知ることで刺激を受けられました。
2年目以降もキャリアに合わせた教育プログラムがあり、専門性を高めたい人には、専門・認定看護師などの資格取得のサポートもあります。病棟内にも資格を取得している先輩がいるので、刺激を受けています。
横浜は、中華街や赤レンガ倉庫など、魅力的な場所も多いのですが、都会であるのにもかかわらず、公園や桜並木など自然豊かでおだやかな風景も多く、バランスが取れた街だと感じています。
休日はみなとみらいに買い物に出かけたり、友人と中華街で食事をすることもあります。趣味は横浜の街を知りたいと思って始めた散歩です。開港の歴史を辿ったり、有名人のゆかりの地を訪ねています。最近は昔からある地域の商店街を散策し、人情味あふれるふれあいや、懐かしさを感じられる街並みを楽しんでいます。
学生時代は、自分が看護師として働けるのか不安もありました。当院では先輩たちの丁寧な指導のもと、個々に合わせてゆっくり成長できる環境があるので安心して来てください。
横浜市立病院(横浜市立市民病院/横浜市立脳卒中・神経脊椎センター)