私の祖父は最期、自宅で息を引き取りました。点滴や呼吸器をしていたにも関わらず自宅で看取ることができたのは、看護師をしている従姉がいてくれたおかげです。そんな従姉に憧れ、私も看護師になろうと思いました。
看護学生時代の学習でコミュニケーションや生活のケア、在宅指導に興味をもち、就職するなら患者さんの生活に寄り添った看護ができる病院が良いと考えていました。また、日本の三大疾患のひとつである脳卒中は、年々発症リスクが高まっているものの、年齢調整死亡率は減少傾向だといわれています。早期治療によって治る確率が高くなった現在、治療後の過程を支える環境が重要であり、“今”の状況に合った看護を習得し、実践できるのがリハビリテーションだと考えていました。
当院は回復期を中心とするリハビリテーション医療専門の病院であり、雰囲気も患者さんから「活気があって元気が出る」と言われるくらい明るく、「ここで働きたい」と思いました。
日々の看護では、長期入院されている患者さんがストレスを感じることなく過ごせるよう、しっかりとコミュニケーションをとるよう心がけています。また、回復に向けて、自主トレへの介入やリハビリテーションの経過に合わせた日常生活動作の拡大に努めています。
こうした関わりでは、患者さんが自分の想いを気兼ねなく表出できる環境をつくることが重要です。新人の頃は患者さんのお話に耳を傾けることだけで精一杯でしたが、2年目になり、お話を聞いたうえで退院支援につなげるよう意識するようになりました。自分なりに成長できたのは、先輩方が励まし、親身になって指導してくださったおかげです。
今後の目標は、患者さんに笑顔で退院していただくこと。患者さんが安心して自分らしく過ごせるのは自宅です。スムーズにご自宅に戻り、安全・安楽な日常生活を送っていただけるよう、多職種と連携してサポートしていきたいと思います。
オフは、大好きな京都での暮らしを思い切り楽しんでいます。京都は何といっても季節ごとに表情が変わる自然が素晴しく、京都暮らしをはじめて2年経った今も、休みの日になると同期といろいろな観光スポットを訪れています。
友だちとスケジュールが合わずに一人で過ごす時は、市内の中心を流れる鴨川沿いをサイクリングしたり、料理教室に行ったりしてリフレッシュ。こうしてオフを満喫することが、仕事へのモチベーションにつながっています。