院内急変対応チームの迅速な処置が患者さんの救命につながっている
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昭和大学藤が丘病院 集中治療センター 師長 集中ケア認定看護
野 洋さん
私は初めから看護師を目指したわけではなく、看護ヘルパー、准看護師を経て看護師として昭和大学病院に入職しました。看護ヘルパー時代に男性看護師の方に刺激を受けて、自分も人の役に立ちたいと思ったことが看護師を目指した理由です。
入職後は自分の実力のなさ、看護師の責任の重さを痛感し、このままでは患者さんの生命を預かることができないと感じていました。挫折を繰り返したなかでも乗り越え、ここまで継続できたのは、先輩や同期、チームの仲間に支えられたからでした。
昭和大学病院では集中治療室、ICU、呼吸器内科などで19年間勤務した後、藤が丘病院に異動。ICU、循環器内科を経て再びICUに所属しています。経験を積むなかで、さらにステップアップしたい気持ちが生まれ、2003年に集中ケア認定看護師の資格を取得しました。
ICUでは患者さんの異常を察知する観察力が求められますが、知識・技術だけでなく、患者さんの手を握るなどのやさしい心も求められます。この両輪が看護師に求められるものであり、自分自身の看護観にもつながっています。今後も学びを積み重ねスキルをバージョンアップするとともに、その知識を忘れず上書き保存したいと思います。
現在は師長という立場もあり、ベッドサイドに行く機会や実践で指導することは少なくなり、認定看護師として組織横断的に活動しています。そのひとつがRRTチーム(院内急変対応チーム)で、院内で急
変が生じたとき、迅速に対応しています。
一方でスタッフの育成は大きなテーマです。全病院共通のクリニカルラダーを生かしつつ、現場に即した教育を行っています。同時に指導者の育成にも取り組んでいます。
看護師は生涯学び続ける仕事です。いつまで勉強し続けられるか、学ぶことを生活に落とし込むことが継続の秘訣だと感じています。3年目まではプログラムに沿って学ぶ機会がありますが、本来はそ
こからがスタートです。実践の場を大切にし、個々に合わせた教育環境の提供と教育者の配置も必要で、長く勤務できる人材を育成することが自分の役割だと実感しています。
看護師になることはゴールでなく通過点であると、気持ちを切り替えることが必要です。入職した時点から、どのような看護師になりたいかという目標をもつことで、自分自身のキャリアプランが描きやすくなると思います。看護師としてのキャリアを継続するために、自分の将来の生活も考えた病院選びをしてください。
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