これからの地域医療に不可欠な高齢者看護を担える人材を育成
看護部長 認知症ケア専門士
宮島 晶子さん
当院は急性期から在宅医療まで、地域医療を展開しているケアミックス型病院です。病院理念に掲げる「心と体の健康を守る質の高い地域医療の提供」を柱に、看護部の理念である「人と人とのふれあいを大切にし、あたたかい看護・介護」を実践しています。
近隣には老人保健施設、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅介護支援など地域に密着した医療・介護を提供しています。また、神奈川県県央地区の病院において唯一、認知症疾患医療センター(地域・拠点型)の指定を受け、入院や各種相談にも迅速に対応できる機能を有しております。これからの時代のニーズに即した地域包括ケアシステムを構築しております。
看護部では個々のキャリア形成をサポートするため、教育専従看護師を配置し各部署と連携を図っています。
新人教育の柱は、かるがも方式とプリセプター制度です。教育専従担当者が集合研修を実施し、その後現場でプリセプターと連携を図り、フォローアップ研修を行う形式をとっています。
また、e-ラーニングを活用し、受講後にシミュレーターで練習した後、病棟で実践するため現場での不安も軽減できます。
2020年度には日本看護協会版のクリニカルラダーをもとに、当院の特色を加えたクリニカル・キャリアラダーを導入し、看護の基礎から高齢者看護や認知症看護など専門性を高める当院独自の研修を用意。高齢者の病態を理解しアセスメント力を養うとともに、抗がん剤治療やターミナルケア、看取りなど、高齢者を総合的に把握できる内容となっています。
資格取得を目指す方には、研修参加費用の援助などサポートも行っています。現在、認定看護管理者、実習指導者、学会認定の認知症ケア専門士などの資格取得者が在籍し活躍しています。
また、奨学金制度を活用して入職され看護師を目指している方へのサポートや、保育支援金や育児休暇の取得など、仕事と育児を両立でき、キャリアを継続できる環境があります。
当院では、地域医療に不可欠な高齢者看護を担える人材を育成していますが、患者さんの個別性を理解し、気持ちに寄り添える看護師として成長してほしいと思います。
看護は生命の誕生から看取りまで、あらゆるステージにかかわれる仕事です。患者さんがつらい時期にサポートできることが喜びや達成感につながります。高齢社会に求められる高齢者看護や認知症看護を学び、地域医療の担い手になるとともに看護師としてのキャリアを継続していきましょう。
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