急性期から在宅医療まで幅広い看護を実践できる看護師を育成
ハント香保さん
看護部長
認知症ケア専門士
当院は急性期から慢性期、在宅まで包括的な医療を提供しているケアミックス病院です。また精神科を有し、迅速な診断と治療にあたるとともに、リハビリテーションも行える数少ない病院として地域外の病院からの依頼も増えています。
法人内には老人保健施設、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅介護施設などがあり、入院から自宅に戻るまで継続的にケアを行えることが特徴です。地域に密着した医療と介護を提供し、今後ますますニーズの高まる地域包括ケアシステムを構築しています。
看護部では2020年度にクリニカルラダーを導入し、新人から役割に応じたプログラムがあります。また、専従の教育担当看護師を設け、看護部教育科として独立させています。新人教育は、年間を通じて個々の新人にきめ細やかな指導を行うことで、病棟やプリセプターの負担軽減を図っています。
入職後1〜2カ月間は、集合教育を中心に知識・技術を習得していきます。ローテーション研修では、急性期病棟や地域包括病棟などを経験。その後部長面接を行い、5月末頃から各病棟へ配属となります。
現場ではプリセプターを中心に病棟全体でサポートすると同時に、カルガモの親子のように連れ添って指導を受けられるカルガモ教育を導入。知識・技術・態度を身につけ、自立した看護師を育成しています。年3回開催されるきらぼし研修は、多職種の同期が集まり、自身の体験を話す場として、励まし合い刺激を受ける場となっています。
2年目以降もプリセプター研修、メンバーシップ研修、リーダーシップ研修など、役割に合わせたプログラムを用意しています。
中途採用者に向けても、専従看護師が技術面のサポートを行っていくので安心して臨めます。
当院では働く環境を整えるため、仕事と子育てを両立させるための託児支援金のサポートや福利厚生クラブを導入し、優待割引も充実しています。奨学金制度を活用している方への支援も行っています。
当院は高齢者や認知症の患者さんも多く入院されているため、看護を実践するうえで個々の人権を尊重することが重要だと考えています。温かな配慮をもち、態度や言葉遣いなどに関しても基本を身につけることが必要です。入院されている患者さんにも健康なときがあったことを考えられる看護師であってほしいと思います。
入職にあたっては自分の看護観を持ち、目標を立ててください。学生時代に看護観を確立させることは難しいかもしれませんが、漠然とではなく、どんな看護師になりたいか、ビジョンをもつことが大切です。これからの高齢社会に求められる、高齢者看護や認知症看護を提供できる看護師として一緒に成長していきましょう。
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