新人看護師の成長する姿が指導者としての喜びとやりがいにつながる
小宮歩さん
回復期リハビリ病棟
副主任 教育担当看護師
2011年に当院に入職し、内科・外科混合病棟、急性期病棟を経て、5年前に回復期リハビリ病棟に異動となりました。当院は副主任が教育担当者として、新人から卒後3年目までの基礎研修中の指導を行っていますが、7年前から副主任となり教育担当者の役割を担っています。
初めは指導者の役割を果たせるか不安でしたが、これまで先輩からのサポートで看護を継続できたという思いがあり、今度は後輩たちに全力で向き合おうと心に決めました。指導に携わることで、自己を振り返り成長につながったと感じています。
初めは新人研修に携わり、基本的な知識、技術の指導、精神面のサポートを行いました。研修と同時に病棟で実施しているものが、日々の振り返りを記載する「日報」です。先輩からさまざまな評価を受けられるので自己の成長につながり、財産となっています。
現在は入職2〜3年目の看護師の指導に携わっています。新人と異なり、個性も確立され看護に対する思いも生まれてくるため、キャリアに合わせた研修を実施しています。
心がけていることは、看護師になった理由を聞き、その人を一人の人間として理解を深めることです。また、病棟全体で何でも言える環境を目指しています。当病棟の強みは、スタッフ間の声かけが素晴らしいことで声かけの文化、風土が根づいています。スタッフ全員が、ひとつの方向を向いて患者さんのための看護を実践しています。
指導者としての喜びを感じるのは、教育に携わらない第三者から新人の成長をほめられた場面や、自分のことで精いっぱいだったスタッフが、患者さんへの声かけが自然にできるようになったときです。スタッフの成長は感慨深く、やりがいにつながっています。
病院選びの際は可能な限り自分の目で、多くの病院を見てください。その病院でどんな看護が行われているか、何を大事にしているかを確認することが必要です。インターンシップは貴重な経験となりますので、ぜひ参加してください。
いつもスタッフに伝えていることは、自分の中で大事にしていること、楽しいと思えることを見つけてほしいということです。看護は日々の積み重ねです。日常のケアで極めたいと思えるものが見つかると、日々の達成感につながると同時に自分の強みとなります。
当院は高度な技術は経験できないかもしれませんが、法人内の診療所や訪問看護ステーションでの研修などを通じて、これからの看護師に求められる地域や在宅における視点を学ぶことができます。私たちと一緒に地域に寄り添った看護を提供していきましょう。
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