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看護師を採用するにあたって、病院はどのような人材を求めているのでしょうか?また、入職してからの教育制度はどのような考えのもとに行われているのでしょうか?実際に採用に関わっている看護部長にお話を伺いました。
当院は全国で143の病院を運営する独立行政法人国立病院機構を母体とし、「患者さまに真心のこもった良質で効率的なサイエンス・アート(科学・技と心)の医療をめざす」という理念を実現するため、科学的根拠に基づいた医療と、患者さまの心に寄り添う医療に努めています。
大きな特徴は、内科(糖尿病・肝臓疾患・消化器疾患など)、外科(肺癌などの胸部疾患・血管障害・消化器系癌など)といった一般医療に加え、セーフティーネット系医療(神経・筋難病、筋ジストロフィー、重症心身障害、結核など)に力を入れていることです。また三田市は高齢者が多く、高齢者医療の充実にも取り組んでいます。その一環として平成28年に訪問看護ステーション、認知症ケアチームを開設。訪問看護ステーションができたことで、これまで退院がむずかしかった患者さまが人工呼吸器を装着し、在宅療養ができるようになりました。その他にも訪問看護の「24時間365日体制」や、障害者病棟における7:1の看護体制の確立にも力を注いでいます。さらに今年度には新たな外来棟、来年度には検査・手術・リハビリ棟が完成するなど、より質の高い医療の提供を目指しています。
看護部の教育は国立病院機構が定めるキャリアラダーに基づいて行っており、確かな看護実践力を身につけることができます。新人教育は“あわてず・あせらず・じっくりと”をスローガンに、チーム全体で新人看護師を育成。毎月実施する集合研修とOJTを連動させ、知識と技術を着実に習得できる体制を整えているのが特徴です。特に当院が重視している排泄ケアと神経難病に関する看護の研修は、すべての看護師を対象に実施し、より専門的なスキルの習得を目指しています。もちろんキャリアアップ支援も充実しています。院内研修だけでなく院外研修への参加もサポートし、管理職・スペシャリスト・ジェネラリストなど、それぞれが目指す道に進んでいけるようバックアップします。
職員を大切にする文化が根づいていることも当院の特色です。例えば、新人看護師を対象に毎年に山登りを実施しており、「同期との一体感が生まれた」と好評です。その他にも全職員が参加する交流会や、新人職員と院長との昼食会(院長からスイーツをプレゼント)も開催しています。こうした環境が、長く働きつづける要因になっているのだと思います(平成28年度の当院看護師の離職率:5.3%)。
当院の患者さまの大半は慢性期であるため、“あわてず・あせらず・あきらめない”姿勢で看護に取り組んでいます。“あわてず”は結果を急がず、じっくり患者さまと関わること、“あせらず”は患者さまが自分のペースで安心・安全に療養していただけるようにサポートすること、 “あきらめない”は患者さんができることを見つけ、改善に向けて支援することを意味します。
このような看護を実践するためには、コミュニケーション能力と観察力、そして患者さまの気持ちや元気だった頃の暮らしを想像する豊かな感性が必要です。今の若い人はコミュニケーションが苦手かもしれません。でも、それは経験が足りないだけ。当院で先輩と一緒に患者さんと関わることで、素晴しい人間関係を築く力を身につけることができます。そして患者さまの急性期・回復期・慢性期に関わり、患者さまにとって最適なケアをするという、看護師の醍醐味を実感できると自負しています。
これから当院を目指す方には、自分の価値観を大切にするだけでなく、相手の価値観も受け入れることのできる思いやりと素直さをもってほしいと考えています。一緒に素晴しい病院にしていきましょう。
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