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看護師を採用するにあたって、病院はどのような人材を求めているのでしょうか?また、入職してからの教育制度はどのような考えのもとに行われているのでしょうか?実際に採用に関わっている看護部長にお話を伺いました。
当院は,医学部附属病院として設置されており,病床数1025床,1日外来患者数約2100名,看護職員数約1200名です。特定機能病院7対1入院基本料の病棟以外に,3次救命救急センター,東京こども救命センター,母体救命対応総合周産期センター,総合周産期母子医療センター,地域がん診療連携拠点病院,東京都小児がん診療病院など看護専門職として活躍できる場がたくさんあります。
採用者の半数以上は附属校以外の卒業生です。大きな病院組織ですが,職種の垣根を越えてとてもフレンドリーで話しやすい関係で仕事をしています。病院は,閑静な住宅街に建っており,近隣病院や地域住民から頼りにされている病院でもあります。医療連携には力を入れており,医療連携室では15名の看護師が働いています。今後は,看護相談外来の充実など外来機能の向上にも力を入れ,看護職の活躍できる場をさらに拡大していく予定です。
日本看護協会ラダーに準じた当院ラダーを使い,継続教育を行っています。新人教育では,集合教育と少人数制の教育を交互に行い,高い教育効果を得ています。少人数制の教育では10人の新人に対して4人の技術指導者が手取り足取りの指導を行います。またシナリオ研修やナラティブ研修も取り入れて,実際の現場での対応能力を高めることや看護観を高めることを大切にした研修を行います。30年度から認知症看護の研修も取り入れ,高齢の方も安心して高度な治療が受けられるような看護の提供ができる人材育成を目指しています。
個人のキャリアアップでは,目標管理面接を通して自分の将来の方向性を明確にしていきます。ジェネラリストナースとして,認定看護師として,専門看護師として,看護管理者としてなどいろいろな道がありますし,結婚や出産など人生のライフサイクルに合わせて自分のペースでキャリアアップしてほしいと考えています。
当院の看護理念は,人間味あふれる看護の実践〜JHOSナーシング〜です。そのため,当院では一人一人の人間力を最も重視しています。資格取得もとても大切なことかもしれませんが,私たちのケアの受け手は人ですから,まず,看護者として患者さんや家族から受け入れられ,信頼されるような人材を必要としています。
そのためには,人の話をちゃんと聞くことができる,挨拶がきちんとできる,礼節をわきまえた対応ができる,人の足を引っ張るようなことはしない,やってはいけないことはしない,やらなければならないことは必ずやるなど社会人として当然のことができなければなりません。多忙な業務状況の中で,つい自分の感情をコントロールできず,チームメンバーや患者さんにご迷惑をおかけすることがあっても「私たちの看護の相手は人である」ことを忘れないで,人間力を高める努力を続ける人材を求めています。
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