N・K
障害者病棟
保育園に通う娘がいるので育児に没頭しています。子育ては大変ですが、毎日刺激があってとても面白いです。子供の素直な行いや物言いに、ハッと気付かされることもたくさんあります。一緒に公園などに行って遊ぶことが1番のストレス発散になっています。
産婦人科病棟で働いて3年目を迎えた頃、子宮癌の疑いで入院された患者さんがいました。入院後の検査で大腸癌だと分かり、私は初めて大腸癌の患者さんを受け持つことになったのです。
初めての疾患や治療に戸惑いながら仕事をこなす毎日。さらにその患者さんは心配症で、顔を合わせる度に苦情や心配事を言われて、私は内心困り果てていました。でも、絶対に態度には出さないようにして、丁寧に傾聴することを心がけていました。
その後、患者さんは転院されることになり、退院日に手紙をいただきました。そこには、いつも話を聞いてもらって本当に安心できたという感謝の言葉が書かれていました。この言葉が、看護師としての自信につながったのを今でも覚えています。この手紙は看護師になって14年目の今でも大切な宝物です。